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スバル水平対向エンジン40年の歴史 - EA-41からSUBARU-M.M.まで

スバル水平対向エンジン40年の歴史―EA-41からSUBARU-M.M.まで
矢吹 明紀
山海堂 (2007/05)
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今やスバルのアイデンティティとなった水平対向エンジンについて、その誕生から現在に至る歴史を綴った本。 特徴となっているエンジンを主軸に、スバルの独自性やレガシィに至る技術面からの理解がまとめられている。。特に、前輪駆動(FF)の日本での先駆となったスバル1000でこのエンジン形式に至った初期の頃の日本でも有数の技術者集団のチャレンジ、その優れたアーキテクチャー故に20年も長らえ逆に時代遅れとなったときのレガシィでのブレイクスルーなどは読み物としても非常に面白い。また、冒頭の航空機時代から遡って記述されたスバル以外も含めた水平対向エンジンの歴史はスバルオタクには目新しいだろう。 一方で、スバル以外のエンジンの歴史は書籍の比重としてはページを割きすぎている。また、エンジンだけではなくトランスミッションや駆動形式まで話が及んでしまうのは仕方がないかも知れないが、一般的な「スバルの歴史」になりがち。それは巻末に上げられた参考資料を見ると、個人的には目を通したものが多いためか「新しい内容がないのではないか?」と思えてしまう。 エンジンに独自性を置くスバルだからできた書籍だと思うが、こういった視点で自動車メーカーの技術と歴史に切り込んでいくアプローチはユニークであるし資料的に貴重だと思う。 スバルファンならば買いましょう。

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