スキップしてメイン コンテンツに移動

Escape from MobileMe

MobileMeからの脱出

昨今の厳しい経済情勢を受けた訳ではないが、我が家でもネット関連のキャッ シュアウトに対して見直しを行い中。TypePadについでMobileMeが槍玉に挙がっ ている。

きっかけは、ブログ移行の際に移行先のBloggerでデフォルトのドメイン blogspot.comを使うのも芸がないのでGoogleが提供するドメインサービスを利 用して独自ドメインを取得したこと。これは本来Google Appsでの利用を想定 したサービスであるので、「じゃ、Google Appsも使ってみるか」となる。新 しいメールアドレスなどもバンバン発行できるので、「では、MobileMeから移 行してもいいんじゃない?」と。

MobileMeが提供する機能を順に見て行く。

まずメール。これについてはGoogle AppsではGmailと同等の機能が使えるので 何の問題もない(絵文字が使えなかったりするようだが)。MobileMeのメール と比べると、iPhoneでのPush型メールというのもあるが、個人的にはあまり意 味を感じていないので GMail +Softbankの通常のメールで十分。

アドレス帳もGmailのコンタクトで置換出来る。iPhoneを接続しているMacでは MacOSX自体がGmailのコンタクトとの同期をサポートしている。ただ、こちら は動作が安定しないので、同様の同期をサポートしており安定していると言わ れるSpanning Syncを使用することにする。いずれにしても、機能的に落ちて しまうのは、iPhoneからのAirで同期できなくなるくらいか。

カレンダーは、iCalなんかよりよほど使い勝手がよい。また、Spanning Sync でiCalと同期可能なので、サポートに登録しているGoogle アカウントの変更 のみ申し出ればよい。ただし、この場合もiPhoneとのAirでの同期は出来ない。 ちょっとこれは痛いので、iPhone版のカレンダー機能をさいすけを移行する。 さいすけは、Google Calendarと同期できるのだ。この場合、iPhone(さいす け) - Google Calendar - (Spanning Sync) - iCal - (iTunes) - iPhone上の iCal と同期できることになる。

ホームページはBlogger、オンラインアルバムはFlickerで事足りているので、 現在も使用していない。

問題はオンラインストレッジとしてのiDIsk。
わたしの場合、iDiskはいくつかの目的で活用している。

  1. 自身の他のPCとのファイル共有
  2. 一部ファイルのバックアップ
  3. データファイル公開用スペース

このうち、ファイル共用目的ではDropboxがある。iDiskなどよりよほど出来が 良い。現時点ではβテスト中なので将来的に有料化される可能性はあるが。

バックアップとしては、Amazon S3を利用したJungleDiskか。iDiskは20GBだっ たがAmazon S3は極端に単価が安く無尽蔵にスペースを使えるので今までネッ トへのバックは諦めていたような巨大なファイルもバックアップできるか。

現時点は3のデータファイル公開用スペースだけ考えあぐねている。ほとんど 使わないが、たまにブログでソースやデータファイルなどを公開するためだ。
2008-11-19追記
よく考えると、filicio.usを利用するという手があるか、そうすればバックアップと含めてAmazon S3の料金だけで済んでしまう。猛烈にダウンロードしてくる人がいると料金が心配だが、そんなに巨大なファイルはそもそもアップロードしないので大丈夫だろう

こう考えると、ファミリーパックも含めると15,000円近いMobileMeのサービスっ てGoogleを中心に、フリーか少額のワンタイム出費で同等かそれ以上の環境が 手に入ってしまうのね。たしかにこの値段払ったアドバンテージが逆切れ気味 のサポートだとしたら継続する意味はないだろう。

いや、寧ろMobileMeに合わせてリニューアルされたセンス良さそうなWebイン ターフェイスさえSSH非対応って致命的な問題がある状態では使うべからざる…… かな。

コメント

このブログの人気の投稿

Google Calaboration

GoogleがCalDAVプロトコルを完全サポートさいた Calaboration を発表した。 まだ、Google Codeの扱いだが一部では大変な騒ぎになっている。 Calaboration を使用すると、設定をするだけでGoogle Calendarのスケジュー ルをiCalにエクスポートでき、そして双方向に同期させることができるという Macユーザーにとっては大変便利な機能を提供してくれるユーティリティ。 騒ぎになっているのは、 Spanning Sync のユーザーフォーラム。 なにせこのソフトはGoogle CalendarとiCalを同期させるというもの。全くバッ ティングしている。多くのユーザーが「Spanning Syncと何が違うんだ? どっ ちがいいんだ? Spanning Synはどうなるだ?」という質問の書き込みを始め た。 Spanning Sync Blogでは、「 How Does Google CalDAV Compare to Spanning Sync? 」という記事が掲載されたが、そこで主張されている違いは以下のような点。 大きな違いはコスト。 Googleは無料だが、Spannning Syncは年間利用料が必要であること。でも、わ たしは永久ライセンスを購入してしまったので関係ない。 iPhoneサポート。 GoogleのCalDAVを使った同期では、iPhone上で予定がread onlyとなって編集 できないとのこと(わたしは設定していないので未確認)。Spanning Syncで はGoogle Calender、iCal、iPhone上すべてで予定を編集できる。 カスタマーサポート。 たしかにGoogleが何かやってくれそうな気はしない。Spanning Syncはお金払っ ているしね。 コンタクトリストの同期。 Googleが提供していない機能として、Spanning SyncはMacのアドレス帳と Gmailのコンタクトを同期してくれる。アドレス帳の画像まで含めて同期して くれるのは驚きだ。もっとも日本語の場合は姓と名が逆転してしまうが、これ は姓名を分けて持っているアドレス帳と姓名を1フィールドで持っている Googleの違いから仕方がないだろう。Googleではないが

Scrivener 日本語チュートリアル

(2022-01-11) 以前からコメントをいただいていましたが、反応できていなく申し訳ありません。 問い合わせが多いので、以下のブログに転載してチュートリアルもダウンロードできるようにしました。 転載先 先日から[試していたScrivenerだが、すっかり気に入り勢い余ってチュートリアルの日本語訳版を作ってしまった。 作者にコンタクトしたところ、「どうぞ、公開しておくれ!」と快く承諾をもらえたので公開しておく。 チュートリアル自体はわたしが慣れないBritish Englishで書かれているため、微妙なニュアンスは違っている箇所があるかもしれあない。また、チュートリアル自体に関係ない言い回しなどは、端折ったり日本語に合うようにゆがめたりしている。誤りがあれば指摘ください。 Scrivener-Tutorial-Japanese.dmg(リンクを切りました。転載先をごらんください。) ちなみに作者のKeithは豪気にもライセンス進呈を申し出てくれたが、入れ違いで購入してしまっていたわたし…… (2010-09-20) 「 design non design 」で紹介いただきました。

EagleFiler is the best organizer software on MacOS X

しばらく放置気味だった Journler をまじめに使おうかと検討していましたが、どうも昨年の7月くらいから開発が止まっている節が感じられます。たくさん文書はリソースを保管した挙げ句に、製品として終わってしまうとかなり悲惨な痛手を被りそうな予感がします。 そこで、以前のバージョンを購入した MacJournal がアップグレード可能なので検討しました。が、 Journler のようにDocumentフォルダでなくデータを~/Library/Application Support/MacJournalに置くのが問題です。これではSpotlightに引っかからないし、バックアップも面倒です。このため、 MacJournal は選択肢から落としました。 いろいろと考えて行くと、 Journler には大きく2つの役割を期待していたようです。 日誌 日々ネットで入手した情報のアーカイブ 前者については別にブログもあるので、問題を棚上げにしました。その上で、後者をサポートできるアプリケーションを探すことにしました。 以前からこの分野では Yojimbo が有名です。 少し触ってみましたが、どうもインターフェイスがしっくり来ません。ソフトのネーミング("Yojimbo"="用心棒")もどうもフィーリングが…… 次に検討したのは、 Together 。 以前はKIT("Keep It Together"の意)と称していたようです。アップデートも頻 繁で勢いを感じます。インターフェイスも一般受けしそうで優れたものだと思 いますが、どうもこちらもネーミングでルー大柴を思い浮かべてしまって…… 結局、C-Commandの EagleFiler というソフトに落ち着きました。 EagleFiler は、F1キーでとにかくブラウザに表示されているものを取り込んでしまえます。標準ではWebArchive形式ですが、スタイルシートなどが外部に依存したままとなるのでわたしはPDF形式で取り込むようにしています。標準でRTF、Plain Text, HTML,PDFなどがサポートされています。また、他の同様のソフトにない機能としてメールがeml形式でそのまま取り込めのは非常に便利な点です。