疾風ガール
バンドをやっていると、10代でもある程度の実力のあるバンドは確かに自分以上の才能を敏感に感じとってグループを形成していくなというのわかる。
この作品ではそんな神に愛されたような輝ける才能の夏美と、そのあまりに強い光で周囲に生まれた影が対比して描かれる。けれど、夏美の何があっても突き進む破天荒な前向きさで、とってもポジティブな青春ロードノベルになっている。
音楽的才能を文章で表わすのは難しいと思う。バンドを主人公にした漫画「BECK」は評価が高いが、それでも結構才能そのものでなく周りの反応でしか音楽的凄さを表現できていない。その点、この小説は割と成功しているように思う。なんとなくYouTubeで見かけた女の子を思い出した。
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