2009-07-24

せかいのことば

帰省した際、夢枕獏の「羊の宇宙」を久しぶりに読んだ。

物理学を知らない少年が、物理学者に「この宇宙はね、羊と、羊じゃないものからできているんだよ」と言う。そのシンプルな考え方に、物理学者は心を揺さぶられるというお話。

きっと、真理を探し伝える活動のひとつひとつが「言葉」。人々が思い思いの角度から真理をとらえてそのとらえ方を言葉にして人に伝えようとするから、それが学問や宗教になるのだと改めて思う。みんな、なにかを解釈しようと考えて、考えただけじゃなくて伝えるには「言葉」にしなくては伝わらない。だから、いろいろな形の「言葉」なった。

そうなると、さまざまな「言葉」を持っていることはとても豊かなことだと思えてくる。

自分は果たして、どれだけ「言葉」を持っているだろうか。
わたしは頭がよくはないし、努力をきらう怠け者であるから、持っている「言葉」はあまりにも少ない。 自分が興味のないこと、自分が理解できないこと、周りで触れることのないもの、みたことないもの、すべて、関係ない要らぬものだとスルーするか排除してしまう。 そして、自分ものでない「言葉」で中身のない思いを飾る。

せめていろんな「言葉」の価値を認めて行こう。
そして、自分の言葉を増やして行こう。
決して豊かではないかもしれないけれど、それでも「思いよ、届け」と語っているのだから。

……と、風邪で寝込んでいるといろいろと考える。

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