卵の緒

これも、書店で店員の「泣ける」という書評を見て買った本。

2つの話が収録されている。この作家のデビュー作?
平易な文章で書かれていて、血よりも強い愛情と、血が紡ぐ絆と相反するような2つの繋がりが描かれている。

家族で血が繋がっていようが他人で血なんてつながっていまいが、人と人を繋ぐ絆って強いか弱いかは心次第。目に見えない不確かなものだし、心もとないし、ちょっとしたことばでぐらつく。信じていくのは結構疲れるよ。そうは言っても他人でも家族と同様にその人を許したり愛したり対価なくできるのだから、まぁちょっとしたものではある。結局、自分で感じて選んで信じた絆が自分が繋ぐ絆なんだから、と特に最近思う。

なんてことをちょっと考えたが、でも、結局泣けなかったぞ、店員!

卵の緒 (新潮文庫)卵の緒 (新潮文庫)

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