2010-02-21

Green vs Red

ルパンもののOVA。
Green と Redとは、もちろんルパン3世のジャケットの色。
たしかテレビの第一シリーズと「カリオストロの城」が緑ジャケットで、テレビの第二シリーズ以降は赤ジャケットだったかな。個人的には第一シリーズを最初に見たので、ルパンと言えば緑ジャケット。

本作では、ルパンを名乗るものがたくさん登場する。白土三平作の忍者漫画で猿飛佐助とは実は人の名でなく猿飛の術を使う者、全て猿飛というあれに近いコンセプトか。その中でラーメン屋のバイト青年ヤスオが緑ジャケットをラーメン屋で、街で偶然ワルサーP38を手に入れてルパンを目指し本物のルパン(赤ジャケット)と対決すると言う設定。結局ラーメン屋でジャケットを渡したのもラーメン屋に来ていた古本屋のおじいさんに扮したルパンだったので、ルパンが後継者を探していたともとれる。実際にはルパンを通じて若者に夢を与えようという意図の制作だろう。ルパンの本当の姿があのおじいさんだったら悲しい。モデルガンを使う子供に次元が「おじさんなんか40年も使ってるんだぜ」というセリフがあるが、それを考えるとあり得なくもないか。

最後ヤスオとルパンの対決になり、一方が負けてビルから転落する。転落したルパンは救急車で銭形警部と搬送中逃亡。エンディングは、次元とともにフィアットに乗った赤ジャケットを羽織ったルパンが警察に追われているというシーン。どうとでも取れるが、対決の勝者をヤスオで、結果ルパンの名を継ぎ赤ジャケットを羽織り活動を始めたと言う解釈が一番自然。根拠は、

  • 全編通じてヤスオがルパンになるとき髪をワックスで撫で付けるシーンが出てくるが、逃走シーンのルパンも髪を撫で付ける仕草でヤスオであることを暗示
  • 最後ルパンを追うジャックバウアーのセリフ「今度のは新型です」。新型フィアットと掛けているのだろうが、ルパンのことも含んでのセリフだろう。
  • ユキコが一人暮らしを始めたと取れるシーンがエンディングにあること。また、逃走するフィアットのバックミラーに指輪がつるしてあるが、ユキコとの婚約指輪?
  • 最後の古本屋の親父=実はルパンに不二子の声で「お疲れさま」というセリフ。わざと負けてヤスオをルパンとして一本立ちさせたことを暗示

時間軸が頻繁に飛んだり、突飛な設定があったり、結論の曖昧な演出があったりで、一般受けはしないだろう。個人的にはいろんなパロディがあったり、懐かしい演出があったりで楽しめたが。
ただ、ヤスオ=初代のルパン声優で亡くなった山田康雄氏と考えると、ヤスオが赤ジャケットのルパンになることでなかなか評判の上がらない現声優の栗田貫一も含めた声優陣の世代交代をファンに訴えたかったのかと勘ぐってしまう。
そう思ってみると、ユキコ=峰不二子の声優 二階堂有希子で、ユキコがルパンになったヤスオと別れて普通の暮らしを続けていくと言うのは彼女の引退を暗示か。不二子が意味もなく喫茶店で酔いつぶれているシーンもそうなのかな。もう彼女も70近いはず。(今回の不二子役は増山江威子)

LUPIN THE THIRD“GREEN vs RED”
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