2012-03-29

信長協奏曲

信長協奏曲 6 (ゲッサン少年サンデーコミックス) 頭は悪いがセンスはよい知り合いが「信長協奏曲(石井あゆみ)」が面白いというので、早速と注文してみた。既刊の6巻を大人買いである、が全部中古。

内容も確かめずに買ったのだが、どうやらタイムスリップものらしく最初はちょっと後悔。タイムスリップマニアとしては、納得出来なさそうな安直な展開に思えたから。

ところが、まぁ6巻まで読んだところでは、このタイムスリップはメインテーマでなく、というか はっきり言ってタイムスリップはどうでもよい感じでストーリーは続いていく。で、確かにおもしろい。それは、キャラ設定と全体のプロット、そして歴史のちょっと気の利いた小ネタ。

キャラ設定は意外な設定だったり順当な設定だったりするが、笑えるし納得できる。 何よりバカ高校生の主人公の飄々とした信長は、ぎらぎらしてエキセントリックな従来の信長像からすると斬新。幼少期の主人公からエロ本をもらってエロ大人になった家康とか、凄腕忍者で腹黒い秀吉、正体は本物の信長である光秀などなど、キャラの立て方がなかなか上手い。そして途中まで読んで、「あぁ、こういうキャラたちが集うからタイトルが『協奏曲』なのか!」と納得。

ストーリーはゆるーい感じで進んでいき、結構端折りも多く歴史を力入れて描いてる感じじゃ全然ないのだけれど、小ネタがちょこちょこ入っていて作者の「歴女』ぶりがうかがえる。たとえば、桶狭間の戦いのあと主人公に「場所は桶狭間じゃなくて田楽狭間だったな」とつぶやかせたり、地元民に適当に「君がリーダーね」と今川の陣地を偵察させ戦後に功労で「やなだまさつな」っていい加減に名付けたりなどのシーンはちょと歴史を知ってるとニヤリとしてしまうところだろう。

作者は26歳の女性。 絵はそれほど上手い訳でもないし特徴があるわけでも無い。ギャグのセンスも男性に受けそうな感じじゃ無い。けれど、この「信長協奏曲」のプロットとキャラ設定に、このくらいの絵とほどよい加減のギャグがマッチしている。どれか一つが欠けても作品としてはつまらないだろう。たぶんこれが最初のメジャーな作品だろうから、計算でやっているならすごいし、たまたまだとするとえらく運のある作者だなと思う。

7巻は夏くらいかな。

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