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京ぽん

DDIポケットのPHS、京セラ製AH-K001(通称「京ぽん」)を買ってしまった。

ふと、ヨドバシカメラを覗いたら、ずっと品切れだった京ぽんが入荷していた。少し考えたが、気がついたら機種変更の手続きが済まされて、手元には京ぽんが。一体どこの親切な方が……?
色は、何となくiBookに合わせて白! 思ったよりもしっかりした作り。さすがに価格が3倍近い携帯と比べると安物感が漂う部分はあるが、これだけ見ると質感もよくいい感じ。で、液晶の解像度も高く画像もきれいに見える。

通信端末としての実力は?

メール

3つのアカウントを設定することができ、一つはDDIポケットの提供するものがセットされるが、残る2つは自分で自由に設定できる。 dot Macのアカウントをセットして試した感じでは、特に問題もなく通信できた。問題になりがちなSMTP認証もきちんと処理されて送信もできた。INFOBARでプロバイダのメールが読めるというので使っていた「ぱそメール」はSMTP認証に対応しておらず送信ができないという問題があったが、京ぽんではそういった問題もないようだ。
ただ、3つのアカウントと接続設定をモードという形でセットにまとめられる部分はインターフェイスの問題か、非常にわかりにくい。マニュアルなどもう少し親切であってほしい。

ブラウザ

Operaは以前Windowsで使っていたので親しみがあるが、京ぽんのOperaもそのままのレンダリングエンジンなので今まで携帯では見えなかったサイトがすぐに閲覧できる。これは、想像以上にうれしい。まるで手のひらサイズのPCを持っている感じだ。表示モードも3つありPCと同様の見え方やPHSに適した縦型などが選択でき、ページに合わせて使い分けることができる。

PCとの連携

PCとの接続ケーブル(USB)と接続関連ソフトが同梱されており、これだけでPCとの連携はほぼ完璧だ。アドレス帳、メール、その他のデータなどPCを経由して扱えるので、携帯のように市販のソフトの必要性はなさそうだ。アドレス帳ではvCard形式が扱えるので、Auの端末からはvCard形式に書き出したアドレスをメールに添付して京ぽんに送ってインポートするという方法もある。

また、USBに接続している間は、PCから充電されるので通勤時間にヘビーな使い方をしても会社ですぐに充電できるな。

全体に

モバイルな環境でネットを使用するには、現時点で機能、コストパフォーマンスともにベストな機種ではなかろうか。カメラは貧弱だが、INFOBARでも低い解像度でしか使っていなかったので、個人的には十分だ。

残念なのは、ユーザーインターフェイス。
たとえば、メニューからメニューを開いたりするとINFOBARなどではメニュー項目へのショートカットが表示され数字で選択することができたが、京ぽんはできない。アドレス帳もショートカットが効かず、カーソルで移動するしかない。サブメニューに入った場合に、上のメニューに戻ることができない(操作がわからない)ケースが何度かあった。どうもこのあたりのユーザーインターフェイスがあまり洗練されていない印象が強い。

とはいっても、モバイルでは便利なのでAUのほうの電話とメールはすべて京ぽんに転送する設定にしてしばらく使ってみようと思う。

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