スキップしてメイン コンテンツに移動

欲しいか? iPod Photo

欲しいかと問われれば欲しい、新しいiPod

発表されたばかりだが、Yuuさんの1: iPod Photoをはじめいろんなところで話題となっている。間違いなく今週もっともWeblogな人たちの関心を捉えたニュースの一つだろう。

以前から噂のあった液晶のカラー化を果たし、こちらも噂のあった画像ファイルとの連携も実現していて、今までの第一世代から第四世代までの変更でも、これほど大きな機能アップは始めただろう。

さて、本当に欲しいか? 欲しいに決まっている、でも……

今回の新しいiPodで個人的にもっともうらやましいのは、実は液晶のカラー化とか画像を扱えるとかではなく、バッテリーの性能がかなり改善されていることだったりする。

液晶のカラー化に関しては、初期のMacintoshと同じような感想を持ってしまう。初代Macは、決して新しくはなかったけどあれほど集中力を持って作られたユーザーを捉えたコンピュータとシステムは今に至るまでなかったろうと思う。それは、128KBしかない貧相なメモリーとモノクロしか表示できないビットマップディスプレイという制約が、逆にそういう環境を実現する要因となってたいような気がする。「カラー化」は確かに表現力も増して目にも優しそうだし嬉しいような気がしたが、本来持っていた研ぎ澄まされた雰囲気がある意味失われたと感じたものだった。
あのときと、同じことをどうしても考えてしまう。

画像との連携に関しては、アルバムアートワークがiPodでも見えるという機能は欲しいと思わせる。方向としても今までのiPodの目指すところに従った正しい進化だと思う。

iPodにフォトコレクションを保管できるというのは、今回の進化の中ではもっとも大きな新しい提案だろう。ストレージとしては今までもサードパーティの製品と組み合わせればiPodにデジカメの画像を保管することはできたので、特に目新しい訳ではない。iPod単体で保管している画像を楽しめますよというところが、新しいのだろう。個人的にはいくらカラー化して高精細度の液晶とは言え、あの解像度とあの大きさで閲覧できますよと言われてもお笑いぐさだろうと思ってしまう。

一般的には売れに売れまくっているこの時期の新モデルなのでもてはやされているが、iPhotoとの連携の洗練度と外部ディプレイにつないで楽しみ方がどれだけフォトライフを変えてくれるが、iPodがミュージックライフで起こしたような革新を起こせるか製品となるかどうか評価ポイントとなるだろう。今の印象では、テレビに繋いで画像を楽しむというのが主な新しい提案だとすると、今ひとつ……、いや笑止というところか。多くのデジカメはテレビに接続できるし、そもそもテレビのあるところで使うならば、ポータブルである必要はない……と思う。

誰か人柱となる方が、購入してそのフォトライフをレポートしてくれるのを待とう。

コメント

このブログの人気の投稿

Google Calaboration

GoogleがCalDAVプロトコルを完全サポートさいた Calaboration を発表した。 まだ、Google Codeの扱いだが一部では大変な騒ぎになっている。 Calaboration を使用すると、設定をするだけでGoogle Calendarのスケジュー ルをiCalにエクスポートでき、そして双方向に同期させることができるという Macユーザーにとっては大変便利な機能を提供してくれるユーティリティ。 騒ぎになっているのは、 Spanning Sync のユーザーフォーラム。 なにせこのソフトはGoogle CalendarとiCalを同期させるというもの。全くバッ ティングしている。多くのユーザーが「Spanning Syncと何が違うんだ? どっ ちがいいんだ? Spanning Synはどうなるだ?」という質問の書き込みを始め た。 Spanning Sync Blogでは、「 How Does Google CalDAV Compare to Spanning Sync? 」という記事が掲載されたが、そこで主張されている違いは以下のような点。 大きな違いはコスト。 Googleは無料だが、Spannning Syncは年間利用料が必要であること。でも、わ たしは永久ライセンスを購入してしまったので関係ない。 iPhoneサポート。 GoogleのCalDAVを使った同期では、iPhone上で予定がread onlyとなって編集 できないとのこと(わたしは設定していないので未確認)。Spanning Syncで はGoogle Calender、iCal、iPhone上すべてで予定を編集できる。 カスタマーサポート。 たしかにGoogleが何かやってくれそうな気はしない。Spanning Syncはお金払っ ているしね。 コンタクトリストの同期。 Googleが提供していない機能として、Spanning SyncはMacのアドレス帳と Gmailのコンタクトを同期してくれる。アドレス帳の画像まで含めて同期して くれるのは驚きだ。もっとも日本語の場合は姓と名が逆転してしまうが、これ は姓名を分けて持っているアドレス帳と姓名を1フィールドで持っている Googleの違いから仕方がないだろう。Googleではないが

Scrivener 日本語チュートリアル

(2022-01-11) 以前からコメントをいただいていましたが、反応できていなく申し訳ありません。 問い合わせが多いので、以下のブログに転載してチュートリアルもダウンロードできるようにしました。 転載先 先日から[試していたScrivenerだが、すっかり気に入り勢い余ってチュートリアルの日本語訳版を作ってしまった。 作者にコンタクトしたところ、「どうぞ、公開しておくれ!」と快く承諾をもらえたので公開しておく。 チュートリアル自体はわたしが慣れないBritish Englishで書かれているため、微妙なニュアンスは違っている箇所があるかもしれあない。また、チュートリアル自体に関係ない言い回しなどは、端折ったり日本語に合うようにゆがめたりしている。誤りがあれば指摘ください。 Scrivener-Tutorial-Japanese.dmg(リンクを切りました。転載先をごらんください。) ちなみに作者のKeithは豪気にもライセンス進呈を申し出てくれたが、入れ違いで購入してしまっていたわたし…… (2010-09-20) 「 design non design 」で紹介いただきました。

EagleFiler is the best organizer software on MacOS X

しばらく放置気味だった Journler をまじめに使おうかと検討していましたが、どうも昨年の7月くらいから開発が止まっている節が感じられます。たくさん文書はリソースを保管した挙げ句に、製品として終わってしまうとかなり悲惨な痛手を被りそうな予感がします。 そこで、以前のバージョンを購入した MacJournal がアップグレード可能なので検討しました。が、 Journler のようにDocumentフォルダでなくデータを~/Library/Application Support/MacJournalに置くのが問題です。これではSpotlightに引っかからないし、バックアップも面倒です。このため、 MacJournal は選択肢から落としました。 いろいろと考えて行くと、 Journler には大きく2つの役割を期待していたようです。 日誌 日々ネットで入手した情報のアーカイブ 前者については別にブログもあるので、問題を棚上げにしました。その上で、後者をサポートできるアプリケーションを探すことにしました。 以前からこの分野では Yojimbo が有名です。 少し触ってみましたが、どうもインターフェイスがしっくり来ません。ソフトのネーミング("Yojimbo"="用心棒")もどうもフィーリングが…… 次に検討したのは、 Together 。 以前はKIT("Keep It Together"の意)と称していたようです。アップデートも頻 繁で勢いを感じます。インターフェイスも一般受けしそうで優れたものだと思 いますが、どうもこちらもネーミングでルー大柴を思い浮かべてしまって…… 結局、C-Commandの EagleFiler というソフトに落ち着きました。 EagleFiler は、F1キーでとにかくブラウザに表示されているものを取り込んでしまえます。標準ではWebArchive形式ですが、スタイルシートなどが外部に依存したままとなるのでわたしはPDF形式で取り込むようにしています。標準でRTF、Plain Text, HTML,PDFなどがサポートされています。また、他の同様のソフトにない機能としてメールがeml形式でそのまま取り込めのは非常に便利な点です。