富士重工業技術人間史 - スバルを生んだ技術者たち
ついつい買ってしまった。
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黎明期のスバルの開発史をまとめたもの。
もともとは1994年に発行され富士重工業で編集され社内の研修などに利用されていた非売品の本が底本となっている。ファンからの声を受けて昨年末刊行の運びとなったらしい。
内容は、試作に終わったP-1からスバル360、スバル・サンバー、スバルff-1000の開発話がたずさわった技術者のエピソードや談話を交えて語られている。以前まとめた「スバル360関連書籍」で上げた書籍と重複する内容も多い……というよりこちらのほうが底本となり後日に書かれた本が多いのだろう。特にNHKのプロジェクトXでまとめられたものなどは、この本からかなり引用されていることが明らかな部分が多い。内容的にはこちらのほうが省略がなく詳しい。
百瀬晋六を中心とした当時の技術者たちのエピソードは、何度も他の書籍で目にしているが飽きずに読み返してしまう。たとえば、駆動形式にしてもFR->RR->FFとその状況で最適な解を求めて過去の成功体験にしがみつかない柔軟性は、ジャンルは違うが一応技術者だった者として頭の下がる思いだ。
今のスバルにも見習って欲しいところだ。
これ一冊あれば、初期のスバルの歴史を語れる通になれますよ。
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