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PLUTO3

待ちに待った『PLUTO3』

PLUTO 3―鉄腕アトム「地上最大のロボット」より (3)
浦沢 直樹 手塚 治虫
小学館 (2006/03/30)

鉄腕アトムはほとんどテレビアニメ、しかも白黒のころに見た記憶しかないが『地上最大のロボット』はなぜかどこかで読んだ記憶がある。多分最近まとめられた手塚治虫の雑誌でだろう。この『PLUTO』は『地上最大のロボット』を原作としながらも、単にオマージュやリスペクトで終わらず、原作の持ち味を発展させて真っ向から手塚治虫に挑んでいるところはすごい。しかし、のっけから中心に描かれているのはアトムでなく見た目は単なるおっさんのゲジヒトという刑事ロボットで、すこし戸惑う。読んでいると『モンスター』を読んでいる気分になってしまうのは、これぞ「浦沢流」と評価すべきなんだろう。引き込まれる先品であることは確か。

単行本は半年に一度のペースなので、毎回待ち遠しい。収録の区切りが絶妙で、第一巻はアトム登場シーンで終わり読者は「アトムだ!」と期待が膨らんだところで終わる。第二巻もウラン登場で終わる。今回は、ウランの登場、ゲジヒトの記憶のない秘密に迫り、ウランとの交流を描きつつプルートの登場で第三巻は終わる。次回プルートの正体が明かされるだろうと期待が膨らむ。個人的には、ナニ言ってるかわからないもったいぶった夏目房之助さんの解説も楽しめた。

さて、この連休は、一気に三巻までそろえて読破してみてはいかがだろう。
PLUTO (2) ビッグコミックス PLUTO (1)

PLUTO 03 豪華版
浦沢 直樹 / 手塚 治虫
小学館 (2006.3.24)
通常2-3日以内に発送します。

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