阿部典史、逝く

阿部典史がトラックに巻き込まれてのバイク事故で逝ってしまった。 1993年の史上最年少での全日本ロードレース選手権500CCクラス優勝で注目していたら、94年のWGP日本GPでトップ争いのバトルで驚かされた。何しろ当時は日本人ライダーが表彰台など夢のまた夢と云う時代、そんな中WGPではほぼ無名の若造が世界のシュワンツ、ドゥーハンらを相手にトップを走り、残り3周での転倒がなければ優勝したかもという勢いで、その走りは強烈なインパクトがあった。 その後のWGPフル参戦後の活動は、史上2番目の若さでのWGP優勝を果たし、17回の表彰台は実に立派。2004年はクラス13位で、その後WSBに転身、今年は13年ぶりの全日本ロードレース選手権に復帰と、近年は低迷していた感はあるが、確実にある種の才能を持っていたライダーだけに惜しい。 ご冥福をお祈りします。

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