D - 魔性馬車

今回のDは、どちらかというと脇役。 Dの登場は物語も後半。ちょっと特殊な依頼を引き受けており展開としてはトリッキー。また、後半に登場する夢を武器にするマシン、二重存在などアイディアとしてはトリッキー。だが、文字としての表現の限界か、描写から作者の想像するシーンが見えてきづらいアイディア。

基本的にはDシリーズは各巻ともロードノベルだが、今回は作者も書いているようにそこに西部劇的なコンセプトが入っている。最近は大掛かりな内容が多かったが、今回は馬車を中心に描かれており一巻を思わせるこじんまりとまとまった印象。

もう20年以上のシリーズ、そろそろ神祖との決着もつけてほしいもの。

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