見知らぬ明日

見知らぬ明日―グイン・サーガ〈130〉 (ハヤカワ文庫JA)
栗本 薫
早川書房
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遂に最終巻『見知らぬ明日―グイン・サーガ〈130〉 (ハヤカワ文庫JA)』。書店で手に取って、通常の半分のその薄さが悲しい

前半、前巻までのヤガから一変してパロに舞台が移り、ひらすら悩むヴァレリウスが描かれている。そして恐らく後半はまた拉致されたフロリーから始まるヤガに舞台を戻すところで「未完」の文字。

物語のほうは、イシュトヴァーンからグインがケイロニアで愛妾を得たとの情報がもたらされる。恐らく、ヴァルーサのことを指していて、外伝一巻の『七人の魔道師』が丁度完結したあたりだとわかる。まぁ、えらく堅物に描かれていた直前のグインの様子から、「俺の子を生め!」と勢いでヴァルーサを側女にしてしまう外伝のグインのキャラは随分とギャップを感じるが、25年近い年月を隔てて書かれたものだから仕方がないか。

予定されていた最終巻『豹頭王の花嫁』に到達できなかったのは本当に残念です。誰かこの後を紡いでくれる作家がいるだろうか。個人的には後半のイシュトの不穏な動きだけでもスッキリとさせておきたい。

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