武士道シックスティーン

警察小説で最近注目の誉田 哲也が青春モノを書くとどうなるのか興味があって購入した『武士道シックスティーン 』。近く映画化もされるらしい。

もっとも、少女を扱った青春モノとしては『疾風ガール』もあるが、今回は舞台も高校のクラブということで、より本格的な青春モノになっているはず……と期待。

剣道を斬るか斬られるかの武士道と言い切る香織、日舞の替わりに剣道を始めた早苗と、剣道への取り組みも性格も対照的な二人が交互に語る形式で綴られている。お互いに反発し影響しあいながら、それぞれの境地に至るまでの過程は、好きことを見つける素晴らしさがすんなりと心に届いた。佳作だと思う。

どこかで読んだ気がしたと思いながら読んでいたが、同作者の『ジウ』だ!
この二人の設定はまるでジウの伊藤基子と門倉美咲そのものだね。 ただ、本作のほうが二人の心の動きには共感できる。

武士道シックスティーン
誉田 哲也
文藝春秋
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