ロスト・シンボル
ロバートラングドンシリーズの3作目。
前々作の『天使と悪魔』では「イルミナティ」、『ダ・ヴィンチ・コード』では「聖なる血筋」、今回は「フリーメイソン」が主題。
基本的なプロットは似たようなものだけれど、それでも面白いと思える豊富なウンチクと展開はさすが。1ドル札の話などフリーメイソンに関わる伝承や有名な俗説をどう扱うんだろうと思って読み進めた。扱うと俗になってしまうし、無視すると不自然だなぁと思っていたら、見事な使い方でよい意味で裏切られた。
美術史やフリーメイソンに関わるウンチクにくわえて、純砕知性科学やら最新の科学の領域の話もありどこまでがフィクションでどこまでが事実か区別がつかないくらいよくできている。
エンディングがちょっと間延びしてたり、日本人的には究極の宝が「それ?」って気抜けしたり、入れ墨男の正体が途中でバレバレだったり、ラングトンのあれで生き返るのは反則だろうとか、突っ込みたいところはたくさんあるのだけれど、やっぱり面白い。映画も楽しみ。
ロスト・シンボル 上
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ダン・ブラウン
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