LogSeq at a Glance: An Overview for Beginners
I created this simple guide to LogSeq to help friends get started with the tool. Written in Japanese, this overview aims to help new users understand LogSeq’s key features and daily usage patterns from a bird’s-eye perspective.
はじめに
LogSeqとは何か、シンプルな説明
LogSeqは、あなたの考えやアイデア、メモを自由に書き留め、それらをつなぎ合わせることができるデジタルノートアプリです。紙のノートとは違い、書いた内容を後から簡単に整理したり、関連する情報どうしをリンクでつなげたりすることができます。
特徴的なのは、以下の3つのポイントです:
-
箇条書きベースで書ける
- 考えたことを思いつくままメモできる
- 後から簡単に整理できる
-
日付ごとにページが自動で作られる
- 日記のように、その日のことを記録できる
- カレンダーのように過去の記録を見返せる
-
ページ同士をつなげられる
- 関連する情報どうしを簡単にリンクできる
- 新しい気づきや発見を見つけやすい
なぜLogSeqが便利なのか
LogSeqが便利な理由は、私たちの脳の働き方に合わせた設計にあります:
-
思考の自然な流れを妨げない
- 思いついたことを、その場でさっと書き留められる
- 後でどこに書いたか探すことを気にせずに、まずメモできる
- 整理は後からでもできる
-
情報同士のつながりを自然に作れる
- 関連する情報を
[[リンク]]
で簡単につなげられる - 一度つないだ情報は、双方向から見つけられる
- 気づかなかった情報のつながりが自然と見えてくる
- 関連する情報を
-
記憶と振り返りをサポート
- 日付ごとのページが自動で作られるので、いつ何を考えたかが残る
- 過去の記録が自然とタイムライン化される
- 定期的な振り返りが簡単にできる
-
知識が育っていく
- 書いた内容は単なる記録として終わらない
- 新しい情報を追加するたびに、既存の知識とつながっていく
- それによって新しい発見や気づきが生まれる
つまり、LogSeqは「とりあえずメモ」から始めて、そこから自然と「つながりのある知識」を育てていけるツールなのです。
LogSeqの基本的な使い方
最初の画面の見方
LogSeqを開くと、シンプルな画面が表示されます。画面の構成を理解しましょう:
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左側のサイドバー
- ジャーナル(日付ごとのページ)へのリンク
- お気に入りページの一覧
- 全てのページ一覧
-
メイン画面
- 現在の日付のページが自動で開きます
- ここに自由に文章を書いていきます
-
右側のサイドバー
- 開いているページに関連する情報が表示されます
- リンクされているページの一覧なども表示
新しいページの作り方
新しいページを作るには2つの方法があります:
-
直接作成する方法
- 画面上部の検索バーに新しいページ名を入力
- エンターキーを押すと、新しいページが作られます
-
リンクから作る方法
- 文章の中に
[[新しいページ名]]
と書く - 自動的にリンクが作られ、クリックで新しいページを作れます
- 文章の中に
Markdownで記入する
LogSeqでは、Markdownという書き方を使います。難しく考える必要はありません。 以下のような基本的な書き方を覚えましょう:
見出しの書き方
# 大見出し
## 中見出し
### 小見出し
文字の装飾
_斜体で書く_
**太字で書く**
~~打ち消し線~~
箇条書き
- 箇条書き1
- 箇条書き1-1
- 箇条書き1-2
- 箇条書き2
これらの書き方は、実際に使いながら少しずつ覚えていけば大丈夫です。最初は普通の文章を書くところから始めましょう。
日々のノート作成の基本
箇条書きの書き方
LogSeqでは、箇条書きを基本としてノートを作成します。箇条書きには、以下のような特徴があります:
-
基本の書き方
- 行頭に「-」(ハイフン)と半角スペースを入力
- Enterキーを押すと、自動的に次の箇条書きが始まります
- Tabキーで階層を下げる(字下げ)
- Shift + Tabで階層を上げる
-
箇条書きのコツ
- 1つの項目は短めに書く
- 詳しい説明が必要な場合は、階層を下げて書く
- 関連する内容は、同じ階層にまとめる
日付ページの使い方
LogSeqでは、毎日自動的に日付のページ(ジャーナル)が作られます:
-
日付ページの特徴
- 起動時に自動的に今日の日付のページが開く
- 左サイドバーの「Journals」から過去の日付を開ける
- 日付ページには、その日に考えたことや行ったことを自由に書ける
-
効果的な使い方
- 朝:今日やることを箇条書きで書き出す
- 日中:気づいたことや考えたことをメモ
- 夜:その日の振り返りを書く
タグの付け方と活用法
タグは情報の整理と検索を助ける強力なツールです。ページリンクと組み合わせることで、より効果的な知識管理が可能になります。
-
タグの基本
- 単語の前に「#」(ハッシュ)を付ける
- 例:#勉強 #アイデア #ToDo
- スペースを含む場合は「
#[[読書メモ]]
」のように[[]]で囲む
-
タグとページリンクの特徴と使い分け
-
タグ(#)の特徴
- 複数のページに共通する「性質」を示すのに適している
- 一覧表示やフィルタリングが簡単
- 例:#未完了、#重要、#要復習
-
ページリンク([[]])の特徴
- 特定の「主題」についての詳細な記述に適している
- 概念間の関係性を表現しやすい
- 例:
[[数学]]
、[[微分]]
、[[Newton]]
-
-
効果的な併用方法
- 主題と性質を組み合わせる
[[微分]]
のページに #数学 #要復習 を付ける[[読書記録]]
のページに #継続中 #インプット を付ける
- 概念の関係性を示す
[[微分]]
のページで[[極限]]
と[[関数]]
を参照しつつ、#数学 を付ける[[Newton]]
のページで[[力学]]
を参照しつつ、#物理学者 を付ける
- 主題と性質を組み合わせる
このように、タグとページリンクはそれぞれの特徴を活かして使うことで、より効率的な知識管理が可能になります。
知識のつながりを作る
ページ間のリンクの作り方
LogSeqの強力な特徴は、ページ同士をつなげられることです。知識と知識を結びつけることで、新しい気づきが生まれやすくなります。
-
基本的なリンクの作り方
[[ページ名]]
と入力する([[
と]]
で囲む)- リンク先のページがなければ、自動的に新しいページが作られる
- エイリアスをつける場合:
[[ページ名]][表示したい文字]
- 例:
[[アインシュタイン]][彼]
と書くと、「彼」と表示される
- 例:
-
効果的なリンクの付け方
- 重要な概念や用語が出てきたらリンクにする
- 関連する話題が出てきたら積極的にリンクする
- あとで詳しく書きたい内容があればリンクにする
バックリンクの概念と確認方法
バックリンクとは、「どのページからリンクされているか」を示す機能です。自動的に作られる双方向のつながりにより、知識の関係性が見えてきます。
-
バックリンクの特徴
- 自動的に作られる(手動で作る必要はない)
- 右サイドバーに表示される
- リンク元のページの該当部分が引用として表示される
-
バックリンクの活用法
- 関連する記述を後から発見できる
- 同じ概念が出てくる文脈を確認できる
- 知識の unexpected な関連性に気づける
関連する情報のつながりを見つける方法
LogSeqには、知識のつながりを見つけるための様々な機能があります:
-
グラフビュー
- ページ間のつながりを視覚的に表示
- 右上のグラフアイコンをクリック
- ノードをクリックすると関連するページに移動
-
検索機能の活用
- キーワードで関連ページを検索
- タグとページリンクを組み合わせて検索
- 日付範囲を指定して検索
-
知識のつながりを育てる方法
- 定期的にバックリンクを確認する
- 関連しそうなページを積極的にリンクする
- グラフビューで全体の構造を確認する
このように、LogSeqでは知識同士を様々な方法でつなげることができます。つながりが増えるほど、新しい発見や気づきが生まれやすくなります。
まとめ
日常的な使い方のおすすめパターン
LogSeqを効果的に活用するために、以下のような使い方がおすすめです:
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1日の基本的な流れ
- 朝:今日やることを箇条書きで書き出す
- 日中:思いついたことを
[[]]
でリンクしながらメモ - 夜:その日の振り返りと、重要な項目に
#タグ
をつける
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知識を育てる方法
- 気になる言葉は積極的に
[[]]
でリンク - 関連する過去のメモは右サイドバーのバックリンクで確認
- 時々グラフビューを開いて知識の関係性を見直す
- 気になる言葉は積極的に
-
継続的な活用のコツ
- 完璧を目指さず、まずはメモを取ることから始める
- 少しずつ機能を試して、自分に合う使い方を見つける
- 定期的に過去のメモを見返して、知識をアップデート
困ったときの対処法
LogSeqを使っていて困ったときは、以下の方法を試してみましょう:
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書き方を忘れたとき
- Markdownの基本:
#
で見出し、-
で箇条書き - リンクとタグ:
[[ページ名]]
と#タグ名
- これらは画面下部のヘルプアイコンでいつでも確認可能
- Markdownの基本:
-
情報が見つからないとき
- 検索バーに関連するキーワードを入力
- タグで絞り込み検索
- グラフビューで関連ページを探す
-
整理が必要と感じたとき
- 関連する情報を新しいページにまとめる
- 適切なタグをつけて分類する
- 不要になったメモは、アーカイブとしてタグ付け
LogSeqは、使い始めは普通のメモ帳として、慣れてきたら知識を育てるツールとして活用できます。一度にすべての機能を使いこなす必要はありません。自分のペースで、少しずつ使い方を広げていってください。