Weekly Buzz🐝 2024-09-27
昨日くらいから随分と秋らしくなりました。今週は自宅キッチンのリフォームのためあまりニュースなどを追えませんでした。 今週は、映画『機動警察パトレイバー THE MOVIE』、ジャーナルツール jrnl、自動車業界におけるITについてです。
By Toshiyuki Yoshida
『機動警察パトレイバー THE MOVIE』リバイバル上映を見て
1989 年公開の『機動警察パトレイバー THE MOVIE』のリバイバル上映を最近鑑賞しました。当初は「思い出補正」による過大評価を懸念していましたが、予想に反して作品の質の高さを再確認できました。同時に、この作品が描いた未来と現実との乖離も強く感じました。
この作品が公開された 1989 年は、振り返ってみると非常に象徴的な年でした。
- 昭和天皇の崩御
- 三菱地所によるロックフェラー・センター買収
- 任天堂によるゲームボーイの発売
これらの出来事を見ると、1989 年は、政治、経済、テクノロジーなど様々な面で日本にとって大きな転換点となった年だったのです。
「バブル」の絶頂期に作品で描かれているよう東京は再開発され「古き良き日本」はどんどんなくなり、 作品内で描かれている湾岸地区は当時とも全く姿を変えています。 一方で当時の楽観的な技術観を反映した『機動警察パトレイバー THE MOVIE』で描かれる近未来の世界観とは異なり、 いま日本は技術大国としての道筋から外れ、むしろ海外企業の技術に依存する状況へと陥っています。
本作は 1989 年という転換期の日本を背景に、技術の進歩と社会の変化と それらがもたらす光と影を鮮やかに描き出しています。 リバイバル上映を通じて、作品の質の高さだけでなく描かれた未来と現実の差異や 当時の日本が抱いていた技術的野心と現在の状況を比較し、深い示唆を得ることができました。
ジャーナルツール jrnl
少し前からコマンドラインで使用できるジャーナルツール jrnl を使用しています。
備忘のため記録を付けたいだけで日記を書くつもりはないので最低限のことができればよいのですが、Inkdrop/Obsidian/Logseq などは高機能すぎて面倒でした。コマンドラインからメモツールとしてnb
も使っていますが、ジャーナルに特化していません。
jrnl はただただプレーンテキストでエントリーを記録できます。日付も自 動で入りますし、余計な機能はあまりなく、気に入っています。Mac では Homebrew を 使えば簡単にインストールできます。
brew install jrnl
折角なのでドキュメントの日本語化を行いました。 本体にマージしてもらうよう Pull Request をしていますが、 プロジェクトのビルド設定に問題があるようで時間かかりそうです。 個人的にコピーしたリポジトリで GitHub Pages で日本語版を公開していおきました。
自動車業界におけるITについて
マイカーで使用しているメーカー指定のデンソーテン製ドライブレコーダーの SD カードがメディア破損してしまいました。交換しようとしましたが、驚いたことを純正は容量の少ない SD カードを法外な価格でしか提供していません。
有る程度の容量がある SD カードのほうは書き込みが分散しセル当たりの書き込み回 数が減って耐久性は上がるはずなので、普通の High Endurance の SD カードを購入 しました。 しかし、これでは毎回「非純正 SD カード」という警告が出るので警告を 抑止する設定が必要です。ところが、対応するスマホアプリはダイアログから OK ボ タンがはみ出すという初歩的で致命的なバグがあり初期設定すらできません。パソコ ン版のビューアーアプリは Widnows 版しか提供しておらず、Mac がサポートされて いません。仕方なくディーラーで設定してもらいました。 GlobalStatsの情報を見ると、Windows のシェアは結構下がっており、Mac は 20%程度のシェアがあります。 自動車業界は自動運転にフォーカスし米巨大テック企業がこぞって参加しようという状況なのに、ソフトウェア開発は社外に放り投げてマルチプラットフォームのサポートもしない日本の自動車関連機器メーカーとしてはのんびりしたもんです。