The Ultimate Showdown: A Deep Dive into Modern Messaging Apps

市川強盗傷害事件で犯人たちが「秘匿性が高い通信アプリを使用」とアプリ名を伏せて報道されています。 どうやらSignalを使っていたようです。こうなるとバカなメディアや視聴者が「邪悪なアプリ」と騒ぎ出しそうですね。

プライバシー1 を考慮すると当然の選択ですね。公安や自衛隊でもSignalを奨励しているようです。 不完全な暗号化やメタデータ収集するLINEとかいうアプリを使っている能天気なメディアや視聴者より、 犯人たちのほうがよほど高いリテラシーを持っていたということでしょう。

気になったので、主要なメッセージングアプリについての比較表を作ってみました。

メッセージングアプリの総合比較表

以下は主なメッセージングアプリのついての比較をまとめた表です。

犯人たちがSignalを使ったのも納得です。日本ではユーザーが少ないので利用シーンは限られますが。 次点で Threema ですね。私は家族で使用しています。

iPhoneユーザーであれば iMessage は無難でしょう。完全にE2Eで暗号化されており、メタ情報の収集はされているようですが、Appleなので多少はマシだと思います。

Telegram はテロリストが使用しているイメージはありますが、意外に脆弱です。

LINEについては、日本でもユーザーが多いので補足を入れています。 やはりLINEは暗号化も不完全でデフォルトの状態ですし、メタ情報1をかなり収集してお り、おまけに透明性の観点でもいろいろと問題2がありました。

こう並べてみると、LINE を選択する意味が私にはわかりません。

機能/特徴LINESignalThreemaWhatsAppiMessageTelegram
E2E暗号化部分対応[暗号化WP] ※1完全対応完全対応完全対応完全対応Secret Chatのみ
グループチャット暗号化50人以下のみ[暗号化WP]完全対応完全対応完全対応完全対応Secret Chatのみ
メタデータ収集多い[PP] ※2最小限最小限多い中程度中程度
データストレージサーバー保存[暗号化WP,PP] ※3端末のみ端末のみクラウド可能iCloud連携時保存サーバー保存
電話番号必須はい[PP]はいいいえはいいいえはい
自動消去機能24時間のみ[PP]1秒~4週間カスタム設定可24時間~90日2分~4週間1秒~1週間
法執行機関への情報開示多い[TR] ※4最小限最小限多い一部可能最小限
追加機能スタンプ/ゲーム/決済/音声・ビデオ通話[PP]スタンプ/音声・ビデオ通話投票/音声・ビデオ通話ステータス/音声・ビデオ通話/決済Apple統合/音声・ビデオ通話Bot/チャンネル/音声・ビデオ通話
オープンソース一部のみ[暗号化WP]完全対応一部のみなしなしクライアントのみ
  • ※1: LINEのE2E暗号化(Letter Sealing)対応範囲(doc.1)
    • 対応: テキスト・位置情報(1対1と50人以下グループ)、1対1音声・ビデオ通話
    • 非対応: 画像、動画、ファイル添付、50人以上グループ、グループ通話、LINEミーティング
  • ※2: LINEのメタデータ収集内容(doc.2)
    • アカウント情報(電話番号、メールアドレス)
    • デバイス情報(使用OS、言語設定)
    • アプリの使用頻度情報
    • 位置情報(設定による)
    • 友達関係の情報
  • ※3: LINEのデータストレージ(doc.1,doc.2)
    • メッセージはサーバーに保存
    • クラウドバックアップ時は暗号化解除
    • URL preview等の機能利用時はサーバーに内容送信
  • ※4: 法執行機関への開示可能情報(doc.3)
    • 7日分のテキストチャット履歴
    • アカウント情報
    • 通信ログ

判断は以下の[LINEの公式ドキュメント]より確認しています。

私自身はThreemaを使用しています。

  1. この場合「プライバシー」と呼ぶのが適当かわかりませんが。 ↩2

  2. 2021年のZホールディングとの経営統合で、トークの画像などの情報が韓国の サーバーでホスティングされていたり、通報確認などが中国企業に委託されてい たり、このようなことが「第三国」としかレポートされていなかったりと透明性の観 点で問題がありました。現在は解消されたと報告されていますが。

  3. 元のレポートページは削除されました