Apple Silicon時代のMacバックアップ最新戦略

Macのバックアップ戦略

macOSはOS自体がTimeMachineという自動バックアップ機能を持っています。 以下のような特徴を持っています。

  • 特徴: macOSに標準搭載、独自形式でデータを保存
  • メリット: 設定が簡単、自動バックアップ、過去バージョンへのアクセス
  • デメリット: 独自形式のため通常のFinderからのアクセスが困難
  • アプローチ: 問題発生時はリカバリーからOSインストール後、Migration Assistantでデータ復元

iMacを使っていた時は使っていましたが、Macbookを使うようになってから TimeMachineの使用を止めました。 理由は、バックアップ用にディスクが常にマウントされているとは限らないので 「自動バックアップ」の恩恵が相対的に薄く、加えて独自形式のためTimeMachineの メカニズムでしかバップアップにアクセスできないためです。

Apple Silicon時代のバックアップの変化

TimeMachineを使用しない替わりに、長らくSuperDuperCarbon Copy Clonerを使いディスクごと 完全なクローンを取っていました。 完全なクローンはブート可能なので、リカバリーの際にはクローンディスクから macOSをブートしてリカバリーを行うことができました。

しかし、Apple Silicon搭載のMac(M1/M2/M3チップ)ではIntelが使われていた時代と 比較してシステムアーキテクチャが大きく変わりました。

主な変更点は次の通りです。

  • OSが読み取り専用として保護されるようになった
  • リカバリー機能がより強化された(Recovery・Fallback Recoveryが内蔵)
  • 外部ドライブからの起動に制限が追加された

バックアップ戦略も見直す必要が出てきました。 このためBootableな完全ディスククローンという戦略は以前ほど重要ではなくなりました。

推奨バックアップ戦略

次のようなバックアップ戦略を変更することが必要です。

  1. データ中心のバックアップ:

    • OSではなく、ユーザーデータを確実に保護する
    • SuperDuperの場合はBackup - User filesオプションが効率的
    • TimeMachineを使う場合は、同様にデータのバックアップに重点を置く
  2. リカバリー戦略:

    • 問題発生時:
      1. リカバリーモードから起動(⌘+Rキー)
      2. OSをクリーンインストール
      3. Migration Assistantを使ってバックアップからデータを復元
  3. ストレージの選択:

    • ユーザーデータのみをバックアップする場合、Mac本体と同程度の容量で十分
    • 頻繁にアクセスする場合はSSD、コスト重視ならHDDを選択
    • NASを使用すれば、ネットワーク経由で自動バックアップも可能

SuperDuperとTimeMachineの選択基準

私自身はSuperDuperを使用していますが、有償のソフトウェアですしApple謹製の TimeMachineを使いたい方もいると思います。 次のような観点で選択すればよいと思います。

  • SuperDuperを選ぶ場合:

    • バックアップから直接ファイルにアクセスしたい
    • 標準ファイルシステムでの管理を好む
    • 選択的なバックアップをしたい
    • バックアップスケールや方法を自分で調整したい
  • TimeMachineを選ぶ場合:

    • 設定の簡単さを重視
    • 過去バージョンへの簡単なアクセスが必要
    • macOSに標準搭載の機能のみで完結させたい

まとめ

Apple Silicon時代では、起動可能なバックアップよりも「確実にデータを保護し、 必要時に復元できる」戦略が重要です。OSはリカバリーモードから再インストールし 、大切なユーザーデータは確実にバックアップしておくことで、トラブル時も迅速に 復旧できます。

SuperDuperの最新ベータ版ではブータビリティの改善が進んでいますが、 現実的な運用としてはユーザーデータに焦点を当てた戦略が効率的です。

また、私はpCloudも使用しているため、 特に重要なファイルはpCloud上で作業するようにしています。 過去30日分のリビジョンが保存されますし、クラウドからいつでも取り出せます。

家庭用途では、 特にストレージコストを考慮すると、データ中心の定期的バックアップと クラウドなどへの直近のデータの保管を併用すれば十分な保護が可能です。