首都防衛の址 第一海堡 - 富津岬
富津岬からドローンで撮影した第一海堡の映像を紹介します。明治時代に東京湾防衛の要として建設された軍事遺跡の歴史的背景とともに、先週末のドローン撮影の様子をお届けします。 明治時代、海防問題は必須の懸案事項で、とくに東京湾については フランス招聘軍人や陸軍内からも数多くの意見書が提出されています。 背景には朝鮮半島を巡り清国とは関係が緊張し、そしてロシアとの関係悪化がありました。 当時東洋一と認識されていた清国の北洋艦隊や、次にロシア帝国海軍太平洋艦隊の 脅威が首都防衛の要として東京湾の観音崎-富津岬間を最重要防衛ラインとされてい ました。 当時の大砲の有効射程距離3Kmに対して観音崎-富津岬間が7Kmです。 敵艦を迎撃する為には、猿島砲台と第一海堡および第二海堡、第三海堡1が必要とされました。 第一海堡(当時「富津海堡」)は、1880年頃から建設が開始され1890年頃には完成 しその後砲台が設置されています。 第二次世界大戦後、米軍により軍事施設は武装解除され砲台も破壊されています。現 在は財務省関東財務局の管理となっています。 以前は釣り人が上陸したりしていたようですが、現在は損傷が激しく上陸禁止となっ ています。写真を確認すると、直近の5年でも建造物が大きく壊れて海岸に滑り落ち たりと損傷が激しいようです。千葉県埋蔵文化財包蔵地に指定されているので、なん とか保全してほしいものです。 先週末に富津岬からドローンを飛ばして第一海堡を撮影してきました。 富津岬には1971年に完成した五葉松の形をした明治百年記念展望塔があります。 富津岬の先端にあるので、登ると対岸の横須賀、東京都心、房総丘陵と360度を一望 できるパノラマビューが楽しめます。天気がよいと富士山も見ることが出来ます。 第一海堡近辺まで撮影しようとすると1km程度沖まで飛ばすことになるため、目視外飛行で特定飛行となります。 特定飛行の許可やDISP2.0での飛行計画通報は当然ですが、以下が必要となります。 また、富津公園上空は飛行できないため、飛行ルートの設定には注意が必要です。 ドローンでの撮影を検討される方は、事前に必要な手続きを確認してください。 第三海堡は、関東大震災で4.8mも沈下し施設は水没して砲台として機能しな くなり軍事施設は撤去されました。その頃には大砲技術の進化で有効射程距離が延びて必要 性が薄れていたからです。その後崩壊が進み暗礁化し海難事故の原因ともなっていた ため、2000〜2007年に第三海堡自体が撤去されました。 ↩Table of Contents
第一海堡とは
ドローン撮影
富津岬でのドローン飛行時の注意点