今週の気になった記事や出来事は次の3つです。

  • Android界隈について
  • Amazon Bedrockについて
  • 自民党総裁選
  • キッチン改装

Andorid界隈について

9月にAndroid 15が発表され、そろそろGoogle Pixel向けの配信が始まりそうです。新しいAndroidには期待していますが、現状のAndroid界隈ではいくつかの問題が存在します。

ランチャーの問題

Androidはランチャー(ホーム画面機能)を置き換えることができるため、多くのユーザーはサードパーティの高機能なランチャーを使用しています。中でも最もメジャーなランチャーアプリがNova Launcherです。

ところが、このNova Launcherの開発元が広告会社に買収され、開発チームがレイオフされたため、「個人情報が抜かれるリスクがある」「今後はメンテナンスが続かないかもしれない」といった懸念がユーザーの間で広がっています。 Redditを眺めていると既に移行先探しが始まっています。

私も移行先を検討してみました。

現時点ではKvaesitsoという比較的新しいランチャーを移行先として有力です。このランチャーは日本語はおろか英語でも紹介されているサイトをみた事がないレベルですが、1週間ほど使ってみて気に入っています。このランチャーの特徴は次の通りです。

  • AOSP(Android Open Source Project)をベースにしておらず、ゼロから開発されたランチャーである
  • 従来のランチャーとは異なり、ホーム画面にアプリを配置することを廃止している
  • 検索を用いてアプリを呼び出す方式を採用しており、アプリ、ウェブサイト、コンタクト先を同列で扱えるため便利
  • ホーム画面にはウィジェットを縦スクロールで配置できる独自のレイアウトを採用している

最初は使いにくいかと思いましたが、慣れてくるとよく使うアプリは自動的にFavorite欄にまとまっていくため、次第に使い勝手が向上しました。検索の利便性のためAndroidの言語設定を英語にしました。

問題点としては、F-Droidでしか提供されておらず一定の知識がないとたどり着けないことです。 また、Playストアを経由しないことに対してセキュリティ面を心配する人も多いでしょう。個人的には、FOSS(フリー・オープンソース・ソフトウェア)でありソースコードもGitHubで公開されているため、特定の企業のアプリよりも安全だと思っています。

その他の候補としては次のようなランチャーがあります。

  • Lawnchair: Pixel Launcherをベースにしたクリーンなランチャーで、しばらく開発が止まっていましたがまた再開したようです。グリッド幅の変更やアイコンパック対応といった最低限の機能があり、FOSSでGitHubでソースが公開されています。
  • Microsoft Launcher: なぜか多くの人が勧めているランチャーです。個人的に「マイクロソフト」という点が気になり、まだ試していません。
  • Niagara Launcher: 最近評判の良いランチャーです。しかし、サブスクリプションや買い切りでかなり高額なため、私は候補から外しました。
  • Ratio: Blloc Phone用に開発されたランチャーで、シンプルなインターフェースを提供します。私は初期にライセンスを購入したので候補に入れていますが、価格的に新規ユーザーには推奨しづらいかもしれません。
  • Action Launcher: 初期に私も使っていました。Nova Launcherと同じ方向性で高機能なのですが、2022年から開発もサポートも止まっているようです。

Android 15での稼働状況を見て、最終的に移行先を決めようと考えています。

Gboard問題

同じくAndroidの日本語入力も問題になっているようです。

Androidでは「Google日本語入力」のサポートが2021年3月末に終了し、 「Gboard」と言う多言語対応の機能に移行しました。 このGboardの使い勝手が悪く、さらに改変されるごとに改悪されているようです。

私自身はスマートフォンでそれほどテキストを入力することもないので、Gboardでもいいかなと思っていますが、一応私が使っても良いかなと思える候補を挙げておきます。

  • ATOK: 候補としては安心ですが、それほど変換精度が高くないことと、サブスクリプションしかない点が気になります。
  • Wnn Keyboard Lab : Unixでは昔から使われているWnnのAndroid版で買い切りで1,200円程度なので良いかなと思います。
  • flick : 顔文字から発展した無料の日本語入力

Amazon BedRockについて

Amazon BedRockは、AWSが提供する生成AI向けのマネージドサービスです。最近、日本市場でもその活用事例が徐々に増えてきており、例えばKDDIが議事録作成の効率化にBedRockを利用するなど、具体的な適用例が出始めています。

Amazon BedRockの主なメリットとして、以下の2点が挙げられます:

  1. 各生成AIモデルのAPI差異の吸収: BedRockは、複数のAIプロバイダー(Anthropic、Amazon、AI21 Labs、Stabilitiy AI等)のモデルに対して統一的なインターフェースを提供します。これにより、開発者は個々のAPIの違いを意識せずに、様々なモデルを利用・比較できるとされています。

  2. AWSエコシステムとの統合: AWSの既存サービスとシームレスに連携でき、管理面やコスト面で利点があります。例えば、IAMを使用した統一的なアクセス管理、CloudWatchを利用したモニタリングとロギング、AWSの請求システムを通じた一元的なコスト管理などが可能です。

しかし、各生成AIモデルのAPI差異の吸収というメリットについては、実際のところそれほど大きなアドバンテージにならない可能性があります。多くの生成AIモデルのAPIは基本的な構造が似通っており、レスポンスの処理に多少の違いがあるだけです。この点について、サンプルコードを作成して検証してみました。

まとめると、モデル依存性を排除するための利用としては、BedRockのメリットをあまり感じられません。確かに、AWSとの管理面やコスト面での統合によるメリットは存在しますが、一方で新しいAIエンジンへのアクセスが遅くなるというデメリットもあります。

これらの要因を考慮すると、個人利用の場合はBedRockの採用をやや敬遠したい気持ちになります。組織の規模や既存のAWS利用状況、セキュリティ要件などによっては有用な選択肢となる可能性はありますが、個々の状況に応じて慎重に評価する必要があるでしょう。

(元AWSですが、特にBedRockに関係した訳ではなく、これはあくまで個人的な見解です。)

自民党総裁選

自民党総裁選挙が9月27日に予定されています。 政治にそれほど興味があるわけではありませんが、小泉進次郎氏の動向には 楽しめています。

当初「小泉進次郎で総裁選は決まり」のような報道もあったので意外でした。

ただ、露出するごとに評価を落としているようで面白いな思っておっています。 岸田総理に挑む若手と言う構図で改革を大義に名乗りを上げたのに、当の岸田総理が退任表明して大義を失ったのは不運でしたが、その後も露出するごとに迷言を繰り返し、以前の発言も掘り起こされてついに「小泉構文」と言う流行語までできてしまいました。

並べてみると

  • 自民党総裁選挙会見で「改革」を56回連呼
  • 「自分が話している姿を映像で見るのが一番のコミュニケーションの勉強です」
  • 「言葉には体温と体重を乗せる」
  • カナダのトルドー首相、金正恩朝鮮労働党総書記との同世代アピール
  • 「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っています」
  • 「何事も一回やってみてください。次にやる時は二回目になりますから。」
  • 「野球部員だった私は水筒を使っていたけど、環境配慮の観点で水筒を使っていなかった。」
  • 「政治に無関心であることは政治に無関心のままでいられる。」

「何言ってんの? この人」と笑える中毒性があります。

キッチン改装

25年近く使ってきた自宅のキッチンの排水パイプが壊れたりと不具合がで始めたので思い切ってリフォームをお願いしました。今週から改装に入っています。

25年も経つと個人のニーズの変化やキッチン関連器具の進歩で、結構違うものですね。今回のリフォームのポイントとして、次の3点をテーマとしました。

  • ビルトインの食洗機は5年くらいのサイクルで故障しその度に修理や買い替えで苦労しました。今回は家族も減ったので思い切って食洗機はやめました。
  • 換気扇の油汚れの掃除が手間でしたが、今回は換気扇に特殊なコーティングが施され付着した油はそのままトレーに落ちるので10年間手入れ不要と言うに変えました。
  • 浄水器はBritaのものを使っていましたが、PFASなど心配も多いのでビルトインで浄水器を組み込んでもらいました。

これが人生最後のキッチンリフォームだと思うので、使い勝手がよくなればいいなと思います。