Weekly Buzz🐝 2024-11-01
すっかり肌寒くなりました。先週末帰省して、初めて買ったギターを発見して、手を入れたりしていました。 今週は次の3つについてまとめました。
- 私の最初のギターきっかけでジャパン・ビンテージ・ギター
- 最近報道されているAmazon週5日出社命令に対するAWS社員の反対書簡
- スーパーカブ50ccの生産終了
ジャパン・ビンテージ・ギター
先週末帰省して1979年に購入したGrecoにギターを見つました。 いわゆる「ジャパン・ビンテージ」です。
私のギターはGreco SV-600というギターで、Gibsonを模倣しながらも 独自の解釈で設計されたオリジナルのセミアコです。製造はフジゲン。 1979年から2年程度しか生産されいない希少モデルで、私のギターもシリアル番号か ら1979年6月製造とわかります。
期待して、楽器店に売却しにいきましたが、結果は5,000円。 きれいにはがしましたがプラカラーで塗装していたり、後付けしたPUカバーがピック アップから浮いていたりして状態がよいとはいえず、何より求めている購入者がいな さそうなので仕方ないかな。
「ジャパン・ビンテージ・ギター」とは、主に1970年代から80年代にかけて日本で製 造されたエレクトリックギターを指します。当時、フェンダーやギブソンなどの米国 製ギターは高価で入手が困難であり、その上アメリカンブランドの品質低下が指摘さ れる時期と重なっていました。この状況下で、日本のメーカーは独自の製造技術を確 立し、高品質なギターを手頃な価格で提供することに成功しました。
特筆すべきは、コピーモデルとして始まりながらも、高度な製造技術と職人技によ り、オリジナルに匹敵する、時にはそれを上回る品質を実現したことです。 当時GibsonやFenderも一部のモデルを日本に生産委託していました。 特にFender Japan のJVシリーズやGibsonのサブブランドであった日本製のEpiphoneは、 現在でも世界中のギタリストから高い評価を受けています。 また、GRECO、TOKAI、フェルナンデスといった国産ブラン ドは、単なるコピーを超えて、独自の価値を創造していきました。
製造当時数万円程度で販売されていた製品が、状態の良いものであれば現在では軽く 10万円を超える価格で取引されるなど、国内外で高い評価を受けています。特に、精 密な工作機械と熟練した職人技による優れた製造品質、そして独特のビンテージ感が 絶妙なバランスで共存する点が、現代のギタリストやコレクターを魅了し続けていま す。また、近年では若手ミュージシャンの間でもジャパンビンテージギターの人気が 再燃しており、その独特のサウンドと雰囲気が新たな音楽シーンを創造する一助と なっています。
私のSV-600も状態がよければ、過去のオークションで10〜20万とかなり高価格 で取引されています。
Amazon週5日出社に対するAWS社員の反対書簡
Business Insederに「【全文公開】Amazon社員523人、週5日出社「礼賛」した最高幹部に「徹底批判」書簡を提出」という記事(有料会員限定)が掲載されていました。
Amazonでは以前から"Return to Office"は社内では言われていましたが、9月にCEOのAndrew Jassyがより厳格な指示を出し、これに対してAWSのCEOであるMatt Garmanが指示を表明したところ、従業員から反発が上がり社内で500人以上におよぶ従業員が書名して彼に反対意見を述べる書簡を提示したという記事です。
書簡の主旨は在宅勤務も含めたワークスタイルがあることが生産性向上やイノベーションにつながるという点はもちろんですが、Mattの発言がAmazonの根本理念に反しているという次の主張が目を引きました。
- 「従業員の10人中9人は今回の変更を相当楽しみにしているのだと思っています。」というMattの発言はデータの根拠がない「思っています」と印象で、「データ駆動」を自ら謳う企業風土に相応しくなく、リモートワークのメリットを経験した当事者としての従業員、そうした経験を裏付ける詳細なデータを把握している従業員からの信頼を損なう。
- 従わない社員については「勤務先として他の会社もある」などの発言は、AmazonのLeadership Principlesにも反する。
後者の少し分かりにくいかもしれませんが、AmazonではLeadership Principlesというものが定義されています。日本だと「社訓」が近いかもしれませんが、社訓よりもより具体的な行動指針や判断基準として定義されています。社内では"Our Leadership Principles"を略して"OLP“と呼ばれあらゆる場面で使われています。
採用面接でもOLPからいくつかのPrinciplesが選ばれデモンストレーションできる逸 話を求められますし、社内の人事評価でもOLPに従った評価が行われます。社内会議 などでも「その提案はOLPのCustomer Obsessionに沿ってない」などと普通に使われ ていて入社した当時面食らったものです。
と言うわけで、「OLPに反している」などと社内で公然と指摘されるのかなり厳しい 状況と思えますが、Mattはこれからどうするのか見ていきたいと思います。
私が在職していた頃も、AWS Japanでも営業職などは週3日程度出社するような指示が出ていたようです。 私が所属していたサービス部隊ではオフィスより顧客先に出向くことのほうが多いので、この指示からは除外するように運営していました。その後、どうなっているのでしょうか。
原付50cc時代の終焉 ~新たなモビリティ文化への転換点~
ホンダが「スーパーカブ・Final Edition」を発表 し、このモデルをもってスーパーカブ50ccの生産を終了することを発表しました。 1958年の発売以来、世界累計生産台数1億台を超えるこの愛されてきたモデルは、日 本のモータリゼーションを支え続けてきました。かつて年間278万台もの国内出荷を 誇っていた原付50ccも、いまでは9万2000台にまで減ってしまったそうです。
生産終了の大きなきっかけとなったのは、2025年11月からスタートする排ガス規制の 強化です。特に50cc車両では、排ガスをきれいにするために必要な触媒の温度を保つ ことが難しく、技術的な壁に直面していました。新しい規制に対応するための投資も 必要ですが、残念ながら市場規模が小さくなりすぎて、採算が合わなくなってしまっ たようです。2017年に生産拠点を中国から日本に戻したばかりなのに残念なことで す。
50ccバイクは、私も大学時代に通学で使っていました。 当時「125キラー」と呼ばれ125ccも追い回せると言われたYAMAHAのRZ50に乗っていま した。通学や新社会人の足として、ある年代以上の方はきっと多くの方の青春の思い出 の一部となっているはずです。 環境面でも、小排気量ならではの省エネ性や、都市部での手軽な移動手段として、 とても優れた乗り物でした。でも、時代は新しい方向に進み始めています。 125cc以下4kW制限の新基準バイクや電動バイクなど、次世代のモビリティへの転換期を迎えているんですね。 半世紀以上にわたって日本の街を走り続けてきた原付50ccが静かに歴史の1ページを閉じると思うと感慨深いです。
漫画「オーバーレブ!」を描いていた山口かつみ先生がバイクについて描いた「My Favorite BIKEにスーパーカブやRZ50のエピソードがあったのを思い出してKindleで買い直しました。なつかしいなぁ。