すっかり寒くなり、先週末にGoogle Cloudの資格取得で新橋に行ったときにすっかり 風邪を引いてしまいました。

今週は次の3つのトピックです。

  • VMWareデスクトップ製品無償化
  • Google Cloud Digital Leader認定資格
  • Fender ストラトキャスターについて

VMwareデスクトップ製品無償化

VMwareは2024年11月13日、デスクトップ向け仮想化製品のWorkstation ProとFusion Proの完全無償化を発表しました。商用利用を含むすべての利用が可能となり、Pro版の全機能が制限なく使えるようになります。

個人的は歓迎ですが、企業には不安が広がっているようです。

BroadcomによるVMWare買収に関するこれまでの懸念

そもそもBroadcomの買収により、ユーザー企業は非常に混乱していました。

買収後、vSphereやvSANなどのエンタープライズ向け製品の価格が最大300%上昇していました。

年間売上高50万ドル未満のパートナーがプログラムから除外され、多くの企業が混乱に直面していました。また、サポート品質の低下や技術者の離職も相次ぎ、代替製品への移行を検討する企業が増加していました。

VMWare無償化の影響

今回個人開発者や小規模チーム向けのデスクトップ製品(WorkstationとFusion)を無償化する一方で、 データセンターで使用されるエンタープライズ製品の価格は更に引き上げられています。

この対照的な動きは、Broadcomが大規模企業向けビジネスに集中し、中小規模の顧客を切り捨てる戦略を示唆しています。 無償化された製品のサポートはコミュニティベースとなり、企業ユーザーの不安は一層深まっています。

私がAWS在職中もVMWareを使ってCloud移行を検討していたお客様も多く居ましたが、 VMware Cloud on AWSについてはAWS及びそのチャネルパートナーによる直接販売が終 了しライセンスコストも上がったと聞いています。

オンプレミスのVMWareをそのままCloudに移行するというのは以前よく行われていましたが、 全くお勧めしません。

Google Cloud / Cloud DIgital Leader認定資格

Google Cloud2 の"Cloud Digital Leader(CDL)" とは、Google Cloudの基礎的な知識、 Google Cloudの概要や各サービスの特徴、基本的な利用方法を理解しているという資格認定です。 Amazon Web Services(AWS)の資格で言うと、“Cloud Practitioner"に当たるものかな と思います。

暇だったので今週受験してきました。AWSの知識があれば、多分この程度で「Compute Engine ってAWSのEC2ね」などと大体 対応が理解できるので十分かなと思います。

Cloud Digital Leaderは初学者向けなので、次のような人が目指すとよいと思いま す。

  • 職種はNon Techだが、クラウドを利用したシステムの開発や運営に何らかの形で関 わる方
  • これから技術職を目指す学生や、他職種から転職を目指す方

あくまで初学者レベルなので、業務で扱うことのある技術者であればCloud Digital Leaderはスキップして Associate Cloud Engineerを目指したほうが よいと思います。 会社が「とにかく資格、バッチ取ってこい よ」というモードで報償金が出る場合は 別ですが。

Fender ストラトキャスターについて

今週はFender 70th Anniversary American Vintage II 1954 Stratocasterを購入し てテンションが上がっているので、ストラトキャスターについて語ってみたいと思い ます。

私がギターを始めた頃の1970年代から80年代はハードロックが流行っていて、ギターシーンではレスポールやハムバッカー搭載のギターが主流でした。当時はエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジといったギターヒーローたちの影響で、ハイゲインとサスティーンの得やすいレスポールが好まれていました。

80年代後半になると、ストラトキャスターの形状をベースにハムバッカーやロッキングトレモロを搭載した「スーパーストラト」が台頭。しかし、これは伝統的なストラトキャスターとは別もので、Fenderはそれほど注目されていなかったと思います 。

転機は2000年代以降で音楽シーンがグランジやオルタナティブロックへと変化し、ハードロックはもはやオールディーズになりました。それに伴いテクニカルなソロよりもバンドサウンドに溶け込むギターワークが重視されるようになりました。 またエフェクター技術の進化によりシングルコイルの弱点だった出力の低さやサスティーンの短さも克服されました。

こうなるとハムバッカーの音しかでないレスポールよりも、 むしろストラトキャスターの3ピックアップによる多彩な音色が好まれるようになり ました。 。 現在、ストラトキャスターの人気は過去最高潮に達しています。2020年にはフェンダー社の売上が過去最高を記録し、 特に若い世代や女性プレイヤーの増加が顕著です。 その理由として、クリアで多様なトーン、演奏性の高さ、そして軽量で扱いやすいボディが、現代の多様な音楽表現に適していることが挙げられます。

Custom Shopなど100万円を超える価格でFender自らが「投資」というようなのはどう かと思いますが、今購入するギターとしては、本質的な魅力を失うことなく進化を続けながら 現代の音楽シーンにおいてその価値を高めているストラトキャスターはお勧めのギ ターです。