Weekly Buzz🐝 2024-11-15
すっかり寒くなり、先週末にGoogle Cloudの資格取得で新橋に行ったときにすっかり 風邪を引いてしまいました。今週はVMWare、GCP、ストラトキャスターです。
By Toshiyuki Yoshida
今週は次の 3 つのトピックです。
- VMWare デスクトップ製品無償化
- Google Cloud Digital Leader 認定資格
- Fender ストラトキャスターについて
VMwareデスクトップ製品無償化
VMware は 2024 年 11 月 13 日、デスクトップ向け仮想化製品の Workstation Pro と Fusion Pro の完全無償化を発表しました。商用利用を含むすべての利用が可能となり、Pro 版の全機能が制限なく使えるようになります。
個人的は歓迎ですが、企業には不安が広がっているようです。
BroadcomによるVMWare買収に関するこれまでの懸念
そもそも Broadcom の買収により、ユーザー企業は非常に混乱していました。
買収後、vSphere や vSAN などのエンタープライズ向け製品の価格が最大 300%上昇していました。
年間売上高 50 万ドル未満のパートナーがプログラムから除外され、多くの企業が混乱に直面していました。また、サポート品質の低下や技術者の離職も相次ぎ、代替製品への移行を検討する企業が増加していました。
VMWare無償化の影響
今回個人開発者や小規模チーム向けのデスクトップ製品(Workstation と Fusion)を無償化する一方で、 データセンターで使用されるエンタープライズ製品の価格は更に引き上げられています。
この対照的な動きは、Broadcom が大規模企業向けビジネスに集中し、中小規模の顧客を切り捨てる戦略を示唆しています。 無償化された製品のサポートはコミュニティベースとなり、企業ユーザーの不安は一層深まっています。
私が AWS 在職中も VMWare を使って Cloud 移行を検討していたお客様も多く居ましたが、 VMware Cloud on AWS については AWS 及びそのチャネルパートナーによる直接販売が終 了しライセンスコストも上がったと聞いています。
オンプレミスの VMWare をそのまま Cloud に移行するというのは以前よく行われていましたが、 全くお勧めしません。
Google Cloud / Cloud DIgital Leader認定資格
Google Cloud2 の"Cloud Digital Leader(CDL)" とは、Google Cloud の基礎的な知識、 Google Cloud の概要や各サービスの特徴、基本的な利用方法を理解しているという資格認定です。 Amazon Web Services(AWS)の資格で言うと、"Cloud Practitioner"に当たるものかなと思います。
暇だったので今週受験してきました。AWS の知識があれば、多分この程度で「Compute Engine って AWS の EC2 ね」などと大体対応が理解できるので十分かなと思います。
Cloud Digital Leader は初学者向けなので、次のような人が目指すとよいと思います。
- 職種は Non Tech だが、クラウドを利用したシステムの開発や運営に何らかの形で関わる方
- これから技術職を目指す学生や、他職種から転職を目指す方
あくまで初学者レベルなので、業務で扱うことのある技術者であれば Cloud Digital Leader はスキップして Associate Cloud Engineer を目指したほうがよいと思います。 会社が「とにかく資格、バッチ取ってこいよ」というモードで報償金が出る場合は 別ですが。
Fender ストラトキャスターについて
今週は Fender 70th Anniversary American Vintage II 1954 Stratocaster を購入し てテンションが上がっているので、ストラトキャスターについて語ってみたいと思い ます。
私がギターを始めた頃の 1970 年代から 80 年代はハードロックが流行っていて、ギターシーンではレスポールやハムバッカー搭載のギターが主流でした。当時はエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジといったギターヒーローたちの影響で、ハイゲインとサスティーンの得やすいレスポールが好まれていました。
80 年代後半になると、ストラトキャスターの形状をベースにハムバッカーやロッキングトレモロを搭載した「スーパーストラト」が台頭。しかし、これは伝統的なストラトキャスターとは別もので、Fender はそれほど注目されていなかったと思います 。
転機は 2000 年代以降で音楽シーンがグランジやオルタナティブロックへと変化し、ハードロックはもはやオールディーズになりました。それに伴いテクニカルなソロよりもバンドサウンドに溶け込むギターワークが重視されるようになりました。 またエフェクター技術の進化によりシングルコイルの弱点だった出力の低さやサスティーンの短さも克服されました。
こうなるとハムバッカーの音しかでないレスポールよりも、 むしろストラトキャスターの 3 ピックアップによる多彩な音色が好まれるようになり ました。 。 現在、ストラトキャスターの人気は過去最高潮に達しています。2020 年にはフェンダー社の売上が過去最高を記録し、 特に若い世代や女性プレイヤーの増加が顕著です。 その理由として、クリアで多様なトーン、演奏性の高さ、そして軽量で扱いやすいボディが、現代の多様な音楽表現に適していることが挙げられます。
Custom Shop など 100 万円を超える価格で Fender 自らが「投資」というようなのはどう かと思いますが、今購入するギターとしては、本質的な魅力を失うことなく進化を続けながら 現代の音楽シーンにおいてその価値を高めているストラトキャスターはお勧めのギ ターです。