My Top 5 Personal Highlights of 2025

2025年を振り返り、AI技術の進化、ドローン空撮への挑戦、日本初の女性首相誕生、YAMAHA REVSTARギターとの出会い、そして公益財団法人の実態という5つのハイライトを記録します。技術、社会、個人の各領域で経験した変化と学びについて。

By Toshiyuki Yoshida

2025年も残すところあと数時間です。今年は技術、社会、個人の各領域で大きな変化があった一年でした。印象深かった5つのハイライトを記録として残します。

1. AIエージェントが切り拓いた新時代

2025年、AI技術は単なる「ツール」から「パートナー」へと進化しました。その象徴がAnthropicのClaude Codeです。

Claude Codeはコーディングに特化したコマンドラインツールで、従来のコード補完とは次元が違います。プロジェクトの文脈を理解し、複数ファイルにまたがる変更を自律的に提案・実行します。まさに「一緒に開発する」という感覚です。

さらに大きなインパクトをもたらしたのが、Model Context Protocol(MCP)です。MCPはAIエージェントと外部システムを接続する統一プロトコルで、2025年には事実上の業界標準として確立されました。コミュニティが数千のMCPサーバーを構築し、あらゆるプログラミング言語でSDKが利用可能になりました。

私自身、Claude CodeとMCPを日常的に使うようになり、開発のスピードと質が劇的に向上しました。AIは自律的に考え、行動し、問題を解決する存在へと進化しています。

2. 大空から見た世界、ドローン空撮の挑戦

2025年、二等無人航空機操縦士の資格を取得し、本格的な空撮活動を開始しました。

空から地上を見下ろす視点の転換は想像以上に新鮮でした。建物の配置、道路の流れ、光と影のパターン。地上からは見えない景色が広がっていました。飛行操作、カメラワーク、構図の取り方を学びながら、自分の表現を確立していく過程は、新しい言語を習得するようでした。

同時に、安全運用の重要性も痛感しました。機体点検、気象確認、飛行計画、周囲への配慮。法規制を遵守し、責任を持って運用することの大切さを実践を通じて学びました。

ドローンがもたらす映像表現の可能性に魅了されました。2026年も、この視点からの創作を続けていきます。

3. 高市早苗内閣の船出、OGとしての期待と誇り

2025年10月21日、高市早苗氏が第104代内閣総理大臣に就任しました。日本初の女性首相の誕生です。

私自身、高市氏と同窓であり、OGとして誇らしい気持ちでこの歴史的瞬間を見守りました。「決断と前進の内閣」として発足し、自民党と日本維新の会による連立政権となりました。少数与党という厳しい状況ですが、女性リーダーとしての手腕、政策の実行力に期待しています。

一方で、2025年は日本のサイバーセキュリティの脆弱性が浮き彫りになった年でもありました。地政学的リスクが高まる中、有名企業が次々とサイバー攻撃の標的となりました。

個人情報の大量流出、システムの停止、ランサムウェアによる身代金要求。ノーガードとも言える状況は、もはや企業の問題ではなく国家的危機です。技術的対策だけでなく、法制度の整備、人材の育成、国際協力の推進が求められています。

高市内閣には、この重要課題にも果敢に取り組んでいただきたいです。日本のデジタル主権を守り、安全で信頼できるデジタル社会を構築することは、次世代への責務です。

4. YAMAHA REVSTAR RSP20が教えてくれた日本品質

2025年、YAMAHA REVSTAR RSP20を手に入れました。Moon Light Blueという美しいカラーリングのモデルです。

手に取った瞬間から、その品質の高さに圧倒されました。精緻な作り込み、完璧な仕上げ、手にしっくりと馴染むネックのシェイプ。日本の楽器メーカーならではの職人技が随所 に感じられます。

クリーンからドライブまで、オールマイティな音色を奏でます。ハムバッカータイプのピックアップは太くて温かみがあり、 それでいて明瞭さも失いません。演奏性も申し分なく、楽器が演奏者の意図に忠実に応えてくれます。

このギターを通じて、日本のものづくりの真髄を実感しました。 妥協のない設計、細部へのこだわり、品質への執念。YAMAHA REVSTAR RSP20は、私にとって特別な存在になりました。

5. 公益財団法人の闇、理想と現実の落差

2025年、公益財団法人の仕事に携わる機会を得ました。 公益を掲げ、社会貢献を使命とする組織です。しかし、そこで目の当たりにしたのは想像を超える惨状でした。

基本的なITリテラシーが低いのは仕方がないと思いましたが、 論理的思考、経営的視点の欠如。必要最低限の能力すら備えていない人材が理事会に就いています。 前例踏襲、事なかれ主義、責任回避。新しいことに挑戦する意欲はありません。 意思決定の遅さ、情報共有の不備、内部統制の欠如。そして組織の評価指標がなく、与えられた補助金でできることしかせず慢性的な資金不足。 収入源の自立もできず、かと言って見直しが行われるほどの予算規模もなく、ただただ存続する。

公益を謳いながら、実態は社会のゴミのような場所でした。

これは一組織の問題ではなく、日本の非営利セクター全体が抱える構造的問題です。 公益法人制度の抜本的な改革が必要です。厳格な評価制度、透明性の確保、不適格組織の淘汰。真に社会に貢献する組織だけが存続できる仕組みを作らなければなりません。

2025年から2026年へ

技術の進化、新しい挑戦、歴史的な出来事、ものづくりの喜び、そして社会の現実。2025年は実に多様な経験をした一年でした。

AIは人間の能力を拡張し、ドローンは新しい視点を与え、女性首相の誕生は社会の変化を象徴しました。楽器は創造の喜びを思い出させ、公益法人の実態は改革の必要性を教えてくれました。

2026年も、変化と挑戦の年になるでしょう。技術はさらに進化し、社会はさらに複雑になり、私自身もさらに成長していきたいです。

良いお年を。