元はカクヨムで連載されたWeb小説で、今でも無料で読めるようです。 今回単行本で買いましたが、一部加筆しているそうです。ネットでは結構話題になっていて、映画化も決定しているそうです。

地名は伏せられていますが、近畿地方のある地域に関した怪異をモキュメンタリーの形式で短い記事の断片やSNSの投稿のような形で書かれたホラーです。

ざっくり言うと、次のような3つの怪異が描かれています。

  • 白い大きな怪物
  • 赤い服の女
  • 小学生の男の子

これらが脈絡ないような関連しているようなモヤモヤとした状態で、怪異の場所だけが特定の地域として話が進んでいきます。映画が楽しみです。

この脈絡の無さとモキュメンタリーの描き方が巧妙で、「本当にフィクションなのか?」と考えてしまう点がとても怖ったです。また、地名が伏せられている場所も、10月に訪れた奈良県の上北村がモデルなんじゃないかと疑心暗鬼になりました。