Finished reading: MIFES Revolution 1985 📚

MIFES革命1985: エディタはワープロを超えた・文章とソースを書いた20世紀の個人史 by 川俣 晶 📚

This book appears to be a memoir about text editors on PCs in Japan, focusing on the MS-DOS era from the late 1980s to 1990s.

Back then in Japan, PC editor users were divided into two camps - MIFES users and Vz users - and I was a Vz user. Vz was the ultimate editor that pushed MS-DOS and the 8086 architecture to their absolute limits. It could run as a TSR (Terminate and Stay Resident) program to enhance command-line functionality, and its macro capabilities could handle everything from managing PC communication logs to supporting BBS posting. It was truly the ultimate editor. Since it was optimized for the 8086 architecture, it faded away without ever making the transition to Windows.

The book is packed with nostalgic references to tools from that era, including the text formatting tool xtr and the word processor Ichitaro.


この書籍は日本の1980年代後半から1990年代のMS-DOS時代を中心にPC上でのエディタ事情についての回顧録のようです。

当時日本ではPC上のエディタはMIFES派とVz派に分れていて、私はVzを使っていました。VzはMS-DOSと8086のアーキテクチャーを極限まで活用した究極のエディタでした。常駐してコマンドラインに機能を追加してくれたり、マクロでパソコン通信のログ管理や投稿支援までこなしてくれました。まさに究極のエディタでした。8086 に最適化していたため、Windowsには対応することなく消えていきました。

またテキスト整形ツール xtrやワープロの一太郎など当時のツールの話題が盛りだくさんで懐かしい気分になりました。


Finished reading: 婚活マエストロ by 宮島未奈 📚

ドラマティックな事は何も起こらず、エンディングもフワッとしてるが、たまにはこういう小説もよいかなと思いました。


Finished reading: 近畿地方のある場所について by 背筋 📚

Finished reading: 近畿地方のある場所について by 背筋 📚

元はカクヨムで連載されたWeb小説で、今でも無料で読めるようです。 今回単行本で買いましたが、一部加筆しているそうです。ネットでは結構話題になっていて、映画化も決定しているそうです。

地名は伏せられていますが、近畿地方のある地域に関した怪異をモキュメンタリーの形式で短い記事の断片やSNSの投稿のような形で書かれたホラーです。

ざっくり言うと、次のような3つの怪異が描かれています。

  • 白い大きな怪物
  • 赤い服の女
  • 小学生の男の子

これらが脈絡ないような関連しているようなモヤモヤとした状態で、怪異の場所だけが特定の地域として話が進んでいきます。映画が楽しみです。

この脈絡の無さとモキュメンタリーの描き方が巧妙で、「本当にフィクションなのか?」と考えてしまう点がとても怖ったです。また、地名が伏せられている場所も、10月に訪れた奈良県の上北村がモデルなんじゃないかと疑心暗鬼になりました。


Finished reading: 誰でも簡単! 世界一の4:6メソッドでハマる美味しいコーヒー by 粕谷哲 📚

実のところYoutubeなど見れば本書の4:6メソッドの大半は学ぶことができます。それでも Step By Stepで写真をつけて解説してくれているのはありがたい。ただ、シンプルなメソッドだけに一度学べば読み返すことはないでしょう。


暇つぶしに買った漫画『AUTOMATON1 だが、5巻は強敵と戦う寸前で終わり。前巻までは「xx話 END」だったのに、5巻では「AUTOMATON END」。疑問に思っていると、作者のあとがきを見て驚愕

はっきり言ってしまうと、商業的な苦戦による撤退です。腕に全力を込めて描いていた漫画なので僕自身としてもとても残念です。同時に応援してくださった読者の皆さんに半端な形で最終巻をお届けすることになってしまい忸怩たる思いです。

倉薗 紀彦著『AUTOMATON(5)』

連載は打ち切られ単行本は素知らぬ顔で中途半端なまま出版!

「忸怩2」と言っているがあまりの作者の恥知らずさに驚愕する。講談社による紹介文も「AIと人類の関わり方を問うSFサスペンスアクション・最終章!」となっており、打ち切りのほのめかしすらない。

打ち切りになって単行本で補完できないなら、最終巻の出版をやめるか、せめて途中で打ち切られていることをわかるようにしろよと思う。

途中で投げ出された作品を5巻も購入してしまった腹立たしさはどこにぶつければよいのやら。

倉薗 紀彦氏の作品は二度と読まないだろう。


  1. タイトルも 5巻まで『AUTOMATON』でなく『AUTOMAN』だと思い込んでいた程度の読者ですが・・・ ↩︎

  2. 深く恥じ入ること ↩︎


Finished reading: 世界はなぜ地獄になるのか(Why is the world becoming a dystopia?) by 橘玲 📚

A book that discusses the mechanism by which the “liberalism” that emerged since the 1960s—allowing people to live authentically due to technological advancements—has expanded inequality and further given rise to cancel culture.

If a dystopia is born from a utopia, then it’s an unpalatable conclusion that we cannot escape and can only avoid stepping on landmines, but I am greatly convinced.


35年ぶりぐらいで第二版が出ていたので、購入してみました。懐かしい・・・


Finished reading: Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow by Gabrielle Zevin 📚

少し前に話題だったので読みました。

Bill Gatesも彼のブログ記事 ”This novel about video games felt personal to me”で取り上げたりしたので人気だったのかな。

Either way, I don’t think you need to be a hardcore gamer to enjoy Gabrielle Zevin’s terrific novel Tomorrow, and Tomorrow, and Tomorrow. It tells the story of Sam and Sadie, two friends who bond over Super Mario Bros. as kids and grow up to make video games together.

「ゲームと現実の対比」、「ハリウッド的な結末でない現実的なストーリー」、「キャラクタの深み」などと評価されているようですが、正直現実っぽいストーリーが書かれているだけで正直「だから何?」と思ってしまいました。他の人の書評を見ても大半があらすじを書いているだけなので、そういうことかなと。

1980年代後半から1990年代くらいまでの、「個人」がゲーム作者として名を上げることができた時代はBill Gatesと同様世代的に懐かしいなとは思いました。


Finished reading: マイホームヒーロー(26) by 山川直輝 📚

感慨深い最終巻。連載の引き延ばしをせずもっと早く完結させていればと思わずにおられない。最後の数巻は担当編集者が作品をダメにする様を読まされた残念な作品。とは言え、2部までは名作。


Finished reading: 怪獣保護協会 by ジョン・スコルジー 📚

ゴジラ映画へのオマージュもあり映像化すると面白いかもしれない。しかし、本書自体は全く楽しめなかった。

  • 登場人物の描写がどこか曖昧で性別すは分からず、感情移入出来ない
  • 頻繁に挟まれるジョークが煩わしく集中力を削がれる

本書の問題なのか、翻訳者の力量不足なのか、私の前提知識が欠けているのかの何れかだが、読むのが苦行でした。


Finished reading: ぼくはあと何回、満月を見るだろう by 坂本龍一 📚

A book that felt too heavy to pick up for a long time. An essay by Ryuichi Sakamoto, covering the period from his previous work in 2009 until just before his passing. Even as he became increasingly aware of death due to the progression of cancer, his unwavering passion for music and the arts was awe-inspiring. At the same time, I was painfully reminded of how cruel the relentless advance of cancer can be, no matter what one does.

気が重くずっと読めなかった本。2009年の前作以降、亡くなる直前までをまとめた坂本龍一のエッセイ。癌の進行で死を意識してなお、音楽、芸術への情熱を尽きせぬ彼の精神圧倒される一方、どうやっても癌の進行というは惨いものだと思い知らされる。


Finished reading: 怪獣8号 13 by 松本直也 📚

The story mainly focuses on the protagonist, Kafka, who is on a mission to rescue Mina Ashiro, who has been captured by Kaiju No. 9 in Tachikawa. His unwavering trust in his comrades and determination to move forward highlight his growth and strength of will.


Finished reading: 南海トラフ地震の真実 by 小澤慧一 📚

南海トラフ地震の発生確率について、科学的根拠ない行政の水増し、根拠とする予測モデルの元データがあやふやさを追った新聞記者のドキュメンタリー。特に予測の元になっている隆起量が江戸時代から続く深堀工事の影響を受けていることに著者が迫る過程は面白い。

地震予測不能は世界の常識で、事実として東北地方太平洋沖地震以降一度も大地震を予測したことなどないのだから、個人としては発生確率なんかに左右されず備えておくだけです。


Finished reading: ヴィンテージ・エフェクターの真実 by アキマツネオ📚

ケンケンさんとの対談が載っていたので買ったが、この価格でモノクロ、紙質の低さにがっかり。「結局ヴィンテージ・サウンドを超えるものなんてないんだ」と言いながら、掲載されているのがリイシュ品だったりする。文章が主観的なのはよいが、その割に知識と愛が足りない。『CULT of Pedals』に遠く及ばない。


Finished reading: The United States’ war responsibility in World War II(アメリカの戦争責任) by 竹田恒泰 📚

Finished reading: アメリカの戦争責任 by 竹田恒泰 📚

The book that examines the United States’ war responsibility, particularly regarding the atomic bombings during World War II. I decided to read this book because August 15th is recognized as “End of War Day” in Japan.


Finished reading: テクノ・リバタリアン世界を変える唯一の思想 by 橘玲 📚

イーロンマスク、ピーターティールのようにテクノロジーで社会を最適化しようとするテクノリバタリアンについての考察。

イーロン・マスクやピーター・ティールを見ればわかるように、わたしたちはいま、とてつもない富を獲得した、とてつもなく賢い者たちが、テクノロジーをエクスポネンシャル(指数関数的)に〝加速〟させて社会を大きく改造する時代を生きている。「よりよい世界」「よりよい未来」をつくろうとする彼ら(テクノ・リバタリアンの大半は男性)の意図はおおむねよいもので、わたしたちの生活はよりゆたかに、より快適になっていくだろう

その一方で、クリプトアナーキスト宣言のティモシー・メイが以下のように言及している。体感的にはこっちのほうがすっきりする。

「私たちは、役立たずのごくつぶしの命運が尽きるところを目撃しようとしているんですよ」とメイは冗談めかして言った。「この惑星上の約40億~50億の人間は、去るべき運命にあります。暗号法は、残りの1パーセントのための安全な世界を作り出そうとしているんです」


Currently reading: スマイリー ( 9) by 服部未定 📚

終盤に過去に話が移り伏線が回収されていくのだが、如何せん、前巻までの内容を忘れて登場人物が誰か分からないのでさらに混迷中。

もう一度前巻から読み直そう。


Finished reading: 書いてはいけない by 森永卓郎 📚

末期がんの森永氏がどうしても書きたかったジャニーズ、財務省、日航機123便墜落、日本経済墜落の4つの問題。どれもネットでは囁かれていた問題だが、こうしてまとめて正面から問題をまじめに深く取り上げて出版までこぎ着けたなと思う。森永氏の主張の是非は分からないが、真剣に検討するだけの信憑性はあるように感じる。


Finished reading: 成瀬は信じた道をいく by 宮島未奈 📚

シリーズ2作目。1作目を読んですぐに購入。ロールモデルとしては非現実的と分かりつつ、やはり成瀬になりたかった自分に気付く。


Finished reading: 成瀬は天下を取りにいく by 宮島未奈 📚

妙な事を思いつき、ひたすら実践しどんどん実現していく主人公の成瀬。彼女の姿と若さがすがすがしく、帯のAマッソの加納さんの「成瀬になりたくて、なれなかった。だから芸人になった。」はまさにという感じ。他人がから見るとなんでも実現していく天才だが、最終話で本人視点で葛藤や悩みも描かれているところが深い。

→Amazonで購入


Finished reading: バカと無知 by 橘玲 📚

読了。バカは自分がバカと気付けないからバカである。そして世界には存外にバカが多いにも関わらず、世界は理性や科学で社会が運営されていると信じられている。体感では感じていたことだが言語化してくれた本。バカには注意しましょう。

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Currently reading: 成瀬は天下を取りにいく by 宮島未奈 📚

日中に待ち時間があったので最寄りの書店で適当に買った本だが、存外に面白い。

→Amazonで購入


Finished reading: 逆説の日本史26 明治激闘編日露戦争と日比谷焼打の謎 by 井沢元彦 📚

言霊や怨霊などの影響から日本史をひも解く「逆説の日本史」も連載開始から30年。近代まで来たのは感慨深い。乃木希典や二〇三高地戦、日比谷焼討事件への評価は納得。最近映画「ゴールデンカムイ」を見たばかりなのでなおさらか。相変わらず朝日新聞の問題も語られてます。


Finished reading: マイホームヒーロー(25) by 山川直輝 📚

惰性で読んでるけど、長く続き過ぎた感が半端ない。


Finished reading: Replay by Ken Grimwood 📚