先日実家の漫画を整理した際に小学生の頃に始めて買った漫画の単行本『バビル2世』も処分してしまったのですが、読み返したくなって電子書籍で再購入しました。

すると、11巻完結だと思っていた『バビル2世』が12巻まであるではないですか! (以降はネタバレを含みます)

『バビル2世』11巻までのストーリー

バビル2世は、彼本人と同様に超能力者であるヨミとの戦いを描いた物語です。

6巻で自身が開発した超能力を増幅する装置を使っている内にすべてのエネルギーを装置に吸い取られ、 ヨミは一度自滅します。

その後宇宙ウィルスにより復活し、より強大な力を手に入れてバビル2世の前に立ちはだかります。 しかし、11巻の最後にまたバビル2世に破れて自身の亡骸をロケットに乗せて地球の衛星軌道に乗せて完結したはずでした。

『バビル2世』12巻のストーリー

12巻では衛星軌道に打ち上げられたはずのヨミの遺体がばらばらにされ、多数の人に移植され、その後、ヨミが復活します。

そしてバベルの塔を参考にした鉄壁の要塞を北極に建築してバビル2世に立ちはだかる・・・ところだったのでしょうが、基地とともに自決して終了します。

衝撃の12巻

多分数十年以上バビル2世は11巻で完結していたと思っていたので、続巻が有ったこと自体が衝撃でした。

また、3つのしもべの内怪鳥ロプロスがヨミの放った水爆ミサイルで破壊されて、2つのしもべになってしまったのも衝撃でした。

ただ、物語としては非常に中途半端で、おそらく打ち切りになって途中で強引終わらせたのだろうという印象です。

  • 衛星軌道に打ち上げられたヨミが、実はこそこそ復活しているというシナリオ自体がヨミらしくない
  • 復活するにしても、他人に自分の体を移植してから復活する合理的な理由づけがない
  • 復活したヨミは弱々しく、北極基地以外にこれといって新たな対抗手段を持たず、なぜわざわざ復活したのかが納得できない。
  • 復活が自身の意思でないとしたら、誰が復活させたかが描かれていない
  • 北極基地がバベルの塔並に強力な基地であれば新たな展開があったかもしれないが、間抜けな部下がドアを開けたことによりバビル2世の侵入を許し壊滅するというのはバカすぎる。

ちょっと、記憶に封印してこの12巻は無かったことにしよう。