VolumeLogicとはその昔あったiTunesのプラグイン。エンハンサーと名乗っていましたが、どちらかというとマルチチャネルのコンプレッサー(以前の紹介記事)です。ボリュームの違いを均一化してくれるので、古い曲でも音圧が上がって最近の曲と混ぜて聞いても違和感が無くなります。愛用者が多くいます。
かなり以前に配布が終わっておりサポートもなくなっています。以前『LeopardでVolumeLogicを使う方法』という記事を書きましたが、OSやiTunesがバージョンアップするたびに移行できるかとひやひやです。
Lion移行以来上手く動かず放置していました。Mac OSX Lionで動かすための手順をまとめてました。前提として、 VolumeLogicのライセンスがあることとLeopard対応パッケージを入手していることが必要。ライセンスがない方はあきらめてください。もう販売していません。どうしてもと言う場合は、VolumeLogicの開発者たちが全く別の会社で後継製品 Breakawayを開発しています。ただし、Windows版しかありません。Leopard対応版のパッケージは探せばきっと誰かがアップしてくれています。
手順です。
- Leopard対応パッケージはなぜかAdmin権限を要求してくるのでエラーになります。導入パッケージを展開したらこれを修正します。修正は、インストーラーのパッケージ表示してinstall script.plistを探してダブルクリック Property List Editorが起動するので、「Require Admin」の項目をTRUEからFALSEに変更し保存
- 再度インストーラーを起動しインストール。今度は正常にインストールが完了するはずです。
- Lionではアプリが64ビット化されており、32ビットで動作するVolumeLogicと64ビットのiTunesで連携ができないようです。iTunesを32ビットで動作させるため、アプリケーションフォルダのiTunesの情報を開いて「32ビットモードで開く」のチェックを付けます。
以上の手順でLionでもVolumeLogicを使用することが出来るはずです。
ただし、VolumeLogicのパラメータパネルは最初の一回しか表示されず、以降パラメータを変更することはできません。表示されずとも機能はしているので、鳴らす音はきちんとノーマラズされた音になっています。パラメータを変更したい時には、/Users/Library/Preferences/com.octiv.VolumeLogic.plist を削除します。パラメータは初期化されますが、次回起動時にパラメータパネルは表示されます。ただし一度だけ。