2012-07-30
DARK KNIGHT RISES
前作の「DARK KNIGHT」は、作品としての完成度も高くヒース・レジャーの演じるジョーカーがあまりにも素晴らしかったので、実はあまり期待していませんでした。彼が生きていたら、ジョーカー第2弾もあり得たでしょうが。
しかし、そんな懸念を裏切るように久々に楽しめる作品に仕上がっていました。
敵役のベインはわたしには印象が薄いのですが、その分ゴードン、フォックス、アルフレッドなど脇役の渋い役者さん達が今回もいい仕事をしています。何となく影が薄かったブルース役のクリスチャン・ベールもいい味出していたし、アン・ハサウェイも魅力的でした。
今回キャッチコピーの「伝説は終わる」の通り3部作の最後の作品と言うことで、ブルースがバットマンになるところ始まった今回のシリーズ一応完結を見ています。結末はちょっとわたしの予想を裏切るものでしたが、結果的にはよいシリーズを通してのテーマにふさわしい終わり方だと思います。
最後の15分は注意深く見ていてください。周りの人の会話を聞いているとかなりの人が結末を誤解しているようでした。理由は前作を含めたバットマンの知識不足と、作中の伏線の見逃しもありますが、ひとつ理解できないと全体を誤解します。
この夏もいくつか大作が続きますが、本作は一番のオススメです。
2012-07-29
残穢
小野不由美の9年ぶりの書き下ろし。
『屍鬼』から気になっている作家だが、娘が呼んでる『十二国記』は実はあまり得意ではない。が、今回はタイトルからしてホラーものなのでかなり期待して読んだ。
内容的には、怪談収集している作家が、たまたまある怪談を調べてみると次々と別の怪談と事実と繋がっていき、最後は大元となった怪異と背後にある事実が浮かび上がってくると内容。
実は怪異はすべて収集した怪談など伝聞の形で登場する。そして、最後にいたるまで怪異や幽霊など恐ろしいものが登場することもない。ところが、物語は主人公がホーラー作家ということ、そして現実離れした怪異が直接登場しないことで、物語は作者の実体験でノンフィクションを読んでいる感覚になってくる。
そうすると、怖いのである。
全体がノンフィクションということは、伝聞の形で登場する怪談も少なくとも語り部たちにとっては「ノンフィクション」だからである。
そして、最後は一連の怪異の連鎖のキーとなるある事実にたどり着くのだが、それは限られた事実ですべてが判明した訳でもなく解決した訳でもない。が、そこで終わる。なんだか釈然としないが、終わる。
主人公のような作家の怪談についての調査とはそんなものなんだろうなと思う。もう、ここで完全にノンフィクションを読んだ気持ちになっている。あとがきも解説もなく、これがノンフィクションなのかフィクションなのかわからないまま読み終わった。
釈然としないが、怖い
2012-07-28
Kobo
価格が他のリーダーと比べて格段に安いこともあり予約だけでもかなりの台数が売れたようですが、「初期化できない」「認証で失敗する」「画面が乱れる」ネットではクレームの嵐で炎上していました。
それ程興味はなかったものの、炎上を見て購入する気になってしまいました。
パッケージはアップルの製品のように、センスよく最低限にまとまっています。マニュアルも最低限。この辺りが使い方が分からないと言われちゃってる理由かも知れません。
Macに専用アプリを導入して接続すると、楽天のIDの認証、初期化と進んでいきます。そして何事もなくセットアップは完了。え? トラブらないじゃん、楽しみにしてたのに!
「いやいや、本を購入したらエラーとか出るはずだ」と気を取り直して本を購入して見ました。え、普通に買えて普通に読めます。
つまらん、情報弱者がただ騒いでいただけでした。
e-inkのスクリーンは切り替え時に暗転しますが、e-inkとはそういうもの。ページを表示した状態では解像度も十分で非常に読みやすいです。液晶と違って発光していないので、目も疲れません。正に紙と同じ感覚で読めます。
画面の反応が遅いので操作に追従しないこともありますが、ほとんどはページをめくるだけなのであまり不自由は感じません。タップ位置でページめくりの方向が変わるなど、よく考えられています。
問題は書籍の品揃えと価格でしょう。講談社の書籍がかなり揃っていますが、本と比べると非常に限定されれたものです。日本語の作品なん万件とか広告されていましたが、ほとんどは青空文庫のものでした。それでも、話題作はカバーされているので、個人的にはよいかなと思いました。問題は価格です。本と違って、原価がほとんど掛からず、流通もほとんどコストがかからないはずなのに、普通の本と価格が同じってどういうことでしょう。
ま、それでも、重たい本を持ち歩くよりはぐっと楽だし、読んでたページを覚えてくれるとか利点もあるのでしばし使って行こうと思います。
2012-07-22
火山活動連続観測網 VIVA ver.2
2012-07-16
『とんでも発言集 ただちに健康に影響はありません』
株式会社ふゅーじょんぷろだくと
売り上げランキング: 50321
3.11震災以降、役2ヶ月に政治家、学者、東電幹部たちの報道などでの発言を時系列に一冊にまとめた本。
一年経って読んでみると、本当に酷いものだ。
政治家は当初まともに見えた枝野やその後もがんばっている細川大臣など、いくら情報が錯綜した混乱の中とは言え、そんな状態でした発言がこれかと思うと、まともな人間ではないことがわかる。学者に至っては「科学者」じゃなくてただの「信者」めいたバカが東大とか、どこそこの名誉教授だったりする。どうなってんでしょう、この国は。
菅直人が昨年3月31日「ようやく光明が見えてきた」と言った「光明」をそろそろ私も見てみたいと思う。
2012-07-09
SoundCloud、一周年か?
SoundCloudのExpireの警告が来ていたので更新しました。スタートアップから使い始めたのでもうサービスが始まって一年近く経ったってことですね。一般にはあまり知れてませんが、音楽系のアプリではかなりデファクトスタンダード的になりつつあります。
せっかくなので利用期間通じての自作の曲の再生回数ベスト5でもやろうかと思います。
ジャーン! なんだか変な偏りがあるような気がします。
5位は"Please Please Me", "Here Comes The Sun"。
"Here Comes The Sun"は赴任から帰ってきて生ギターを使えるようになったので喜んでつい作ってみたのでした。面倒で本来ストラトで弾くフレーズも生ギターにエフェクトをかけてスボラしています。"Here Comes The Sun"が日本からの再生が多いのに対して、"Please Please Me"はなぜかアルゼンチンからの再生が異様に多いです。何かあちらでブームでもあったんでしょうか。謎です。
4位の"Please Mr. Postman"は"Please Please Me"のついでに一緒に録音したやつです。こちらは順等にUSやヨーロッパからの再生で、初期の有名曲なので人気なのでしょう。
3位はもう声がかすれまくっている"Oh! Darling"
これはUSからの再生が圧倒的に多い。あちらでは受ける曲調なのでしょうかね。ヴァーカルの後にコーラス入れたので、コーラスのやる頃には声がほとんど出なくて囁くようにコーラスしてます。
2位は"Good Morning, Good Morning"
これも再生はほとんどUSからです。Sgt Pepperの曲ですが、そんなにメジャーな曲じゃないですよね。お前ら、マニアックすぎないか? シタール風のリードギターのフレーズでちょい苦労。頻繁に調子が変わる曲でギターはすんなり行ったもののヴォーカルが英語と相まってなかなかうまくいかず、ガイドで軽く歌ったものをそのままにしてしまいました。
1位はギターで弾いた"Kill Bill"
なんかダントツで、2位と200再生くらいの差をつけての500再生以上。なんでこれなん?もっとええ曲入れてると思うが……
ソロの部分は適当に弾いてますが、ZO-3ギターがよくチューニングが狂うのと、ピッキングハーモニックスが鳴りにくいのに気を取られてエンディングをミスってますな。
2012-07-01
AKAI LPK25
以前使っていたKORGのNano Keyはあまりのテケテケぶりに嫌になって人にあげてしまったのですが、やっぱりキーボードがないというのは打ち込みでも効率が悪いので同じ25キーのAKAI LPK25を購入しました。
キーは若干ピッチが狭いながら、Nano Keyのようなスイッチって感じじゃなくちゃんと「鍵盤」しています。作りもシンプルな割にきちんとしていて、これでアルペジエータまで備えています。ノートPCより若干大きなサイズで、重さも500g以下なので、バックに入れて外で作曲なんてことも可能です。
せっかくなので、このキーボードで”Tell Your World"を弾いてみました。