自由軒のカレー

近所のスーパーのフードコートにあの船場の自由軒がやってきた。
ここは、月に一度店舗の入れ替えがあって各地の有名店が順番に入ってくるので楽しみなお店。 自由軒のカレー9月から大阪船場の自由軒が入っている。
創業は明治で昭和の初期に織田作之助が小説「夫婦善哉」でこのカレーについて書いているのでかなり歴史あるもの。あまりうまいとも思わないが、昭和をずっと船場で繊維関係の会社をやっていた亡くなった父親は「カレー」と言うと自由軒と返ってくるほどであった。

いわゆるカレーライスと違って、カレーのルーがご飯と混ぜて山形に持ってある。その真ん中に生卵が落としてある。これにソースをかけてぐちゃぐちゃに混ぜていただくのが一般的。わたしは、ソースはかけずにこの山を少しづつくずしながら卵を加減しながら混ぜて食べるのがいい。少し辛めのカレーと生卵の甘味が口の中でほどよく絡み合って独特のうま味となる。

最後に食べたのは、多分10年ほど前実家に帰ったときだと思う。まだ、それほどきれいでない昔ながらの洋食屋という印象だったが、今調べてみるとWeb Siteもちゃんとできて店舗展開もしているらしい。

Reference :
せんば自由軒

(2006-10-09追記)
とりあえずの』のサイトで知ったが、この『せんば自由軒』というお店はよく大阪で通った難波の『自由軒』とは関係なく店舗展開している偽物でした(泣)横濱カレーミュージアムに出店しているのも「せんば自由軒」のほうということだ。 詳しい経緯は以下のサイトに掲載されている。

これらの誤解は、当店の2代目店主、吉田四郎が昭和45年に、大阪・本町の船場センタービルの中のみで出店を許可した「本町自由軒」(現在は「せんば自由軒」)に端を発します。
この「せんば自由軒」が「自由軒」の名で、通信販売等でレトルトカレーを販売するようになり、又店舗を出したことから、「自由軒」と「せんば自由軒」の混同が生じたものです。
もちろん、この「せんば自由軒」は現在では当店と関係がありません。

『せんば自由軒』のサイトを見るとこちらも創業は明治になっている。のれん分けした経緯を見ると当初は四男と五男で千日前の『自由軒』を切り盛りしていたようだが昭和45年に五男のほうが船場にのれん分けされて開業したようだ。このとき千日前自由軒の総料理長・早野 賢造が、せんば自由軒総料理長として開業となる。 ということなのであながち偽物というわけでもなさそうだ。

まぁ、どちらでもよいがわたしが大阪時代に慣れ親しんだあの『インディアン・カレー』とは違うものということだ。そう言われてみれば難波のほうの自由軒のカレーはもう少し辛くて卵で混ぜて丁度よいくらいだったような気もする。うーん。

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