告白
フライト中に読もうと買った本だが、3時間のフライトで読み切ってしまった。
冒頭は子供を亡くした女性教師の終業日のホームルーム。自分の子供を殺したのがそのクラスの生徒であることを淡々と話し始める。各章はモノローグ形式となっていて、あるモノローグに登場した人物が次のモノローグを語っていくというスタイル。それぞれが語る話が繋がっていて、読み進めるに従って次々と新たな事実が明かされる。
読後感は爽やかとは程遠い。というか、なんの解決も救いもないまま、バッサリと物語は終わる。この作者のデビュー作らしいが、この結末を書ける勇気と思い切りにこの作者の力量を感じる。
久し振りに、もう一度読み返したいと思った本だった。
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