2007-04-07

さよならの代わりに

またまた、タイムスリップを扱った小説。

さよならの代わりに
さよならの代わりに
posted with amazlet on 07.04.07
貫井 徳郎
幻冬舎 (2006/01)
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タイムスリップに関して言うと、タイムマシンなど登場せず、気がついたら過去に飛んでいるというの繰り返す。しかも、自分の生きた時代より前にフィジカルにスリップしてしまう。かなり設定自体強引だが、現象としてしか説明されておらずうまく無理な説明を避けている。

また、タイムスリップするのは主人公ではなく、主人公は継続した時間を生きておりタイムスリッパーに遭遇する。このため物語も、タイムスリップを客観的な視点から描いている点がめずらしいかもしれない。

殺人事件が絡んでミステリ的要素もあるが、実際のところ物語上はあまり重要でない。タイムスリップですら状況設定としてはうまく使われていると思うが、それを主立った要素として扱ったSF作品とも異なる。実際にはどちらかというと青春もの……かな。主人公と、主人公が片思いを寄せるお姉さん、タイムしリップしている少女との関係が印象的。この主人公の女性観は共感が持てる……20代だったら。

最後はちょっと切ない……
わたしが読んだのは四六版だったが、文庫判では冒頭の部分が書き変わっているらしい。今度読んでみるか。

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